思考の種類、フレームワークについて

●リターン思考
特徴:
投資する時間やエネルギーをリターンから逆算することで、無駄を減らすことができるという投資家的な考え方。
 
効能:
時間の効率的な活用ができるようになる。
成果の上がらない仕事に時間やエネルギーを使わなくて済むようになる。
 
 
●SWOT分析
特徴:
強みや弱みを整理。
実際の戦略立案には、「強み」「弱み」「機会」「脅威」の4要素を掛け合わせる手法を使う。
 
効能:
迅速に戦略を検討できる。
自社の商品・サービスの強み・弱みだけでなく、競合企業や市場環境も踏まえて検討できる。
 
 
強み × 機会 → 積極的構成
強みを武器にして機会を最大限に活かす。
おいしいと評判の商品Aの持ち帰り需要を開拓する。そのために店舗の一部を改装し、持ち帰りコーナーを設ける
 
強み × 脅威 → 差別化戦略
強みを活かして脅威に対抗する。
定評のある商品Aの認知度を高めるために、看板やチラシを使って宣伝する。
 
弱み × 機会 → 弱点強化
弱みによって機会を失わないように対策を打つ。
食券機を導入して注文の手間を減らし、客の待ち時間を短縮して、繁忙期の客回転率を高める。
 
弱み × 脅威 → 防衛策
弱みと脅威が重なる最悪の事態を回避する。
注文数の少ない定食をメニューから外す。
 
 
●フィンランド思考
特徴:
発想を線でつないでいき、次の発想を促す。
 
効能:
頭の中にある情報を可視化できる。
発想を広げるときに便利。
 
 
●プロアクティブ思考
特徴:
先を読み行動するための思考法。
 
効能:
誰でもリーダーシップが発揮できるようになる。
リスクを先取りすることができ、トラブルを回避できる。
込み入った複雑な仕事もスムーズに進み、仕事の遅れを防ぐことができる。
 
 
●機会費用思考
特徴:
その時点で一番効果の上がるタスクを優先させる考え方。
経済学の機会費用の考え方を応用した。
 
効能:
最も有効な時間配分を実現できる。
1つの仕事だけを何時間も続けていると、効率が落ちることに気づく。
 
 
●推定思考
特徴:
身近なデータを積み上げて、市場規模などを推定する。
 
効能:
統計がないようなニッチ市場などの推定が可能になる。
必要な数値は自分で調達できるようになる。
仮説検証思考が身につく。
 
 
●数字思考
特徴:
あらゆることを数値で具体的に考える思考法。
 
効能:
目標達成の確率が高まる。
様々な事業の売上や利益などを推定できるようになる。
日本経済、世界経済への関心も高まる。
 
 
具体化力の原点は数値化であり、ビジネスの世界で成功するのに不可欠な習慣である。
数字に強くなると人から信頼されるようになり、重要な仕事を任されるようになる。
「自分には直接関係がないから」と最初から関心も寄せないのはもったいないことである。
 
例1:建物を見た時
×ビルがある → ○12階建てのビルがある
×看板がある → ○3つの看板がある
 
このように考える習慣がつくと、
「1フロアに10戸の住居があるとすると、12階建てならば約120戸の家族が住んでいる」
という推定も可能となるし、目に入ったものを数字で捕らえるようになれば、その対象に関心もわく。
 
例2:飲食店
×今日の店内は空いている → ○30席に対して11人の客
 
「席数と客数」や「今の時間帯と他の時間帯の差」を数値で捉えてみると、
その店の売上に関心が向き、推定も可能になってくる。
 
 
●視点の転換思考
特徴:
視点を変えることで、考え方を転換させる思考法。
 
効能:
多くのアイデアを、合理的・論理的に量産できるようになる。
物事を多角的な視点で観察できるようになる。
固定観念から開放される。