・夢を実現するためには、まずはお金が必要。
そして、お金を稼ぐには事業をやるのが一番手っ取り早い。
・ここだけには気前良くお金を使うという局面は、商売に限ってはあり得ない。
少しでも景気の良いところを見せれば、搾取されるだけである。
●儲けについて
儲け = 売上 - 原価
モノやサービスには原価が掛かるので売上の部分だけ儲かるわけではない。
コスト管理とはこの原価部分をコントロールして、できるだけ少なくすることである。
商売の真髄はコストカットにある。
●どのようなことを商売にするか
1. 儲けやすい業種を選ぶ
①他人が敬遠するような商売
3K(きつい・汚い・危険)など。
②地味な商売
③ニッチな商売
メジャーではないもの。例えば、誰でも考えられる外食産業などは、敬遠したほうが良い。
2. 元手がかからず粗利益率の高い商売を選ぶ
粗利益率が高いと、それだけ人件費や販売促進費といった販売管理費と呼ばれる経費の自由度が上がる。
①できれば物を扱わないこと
物があると、どうしても在庫との戦いになるから。
②元手があまりかからないこと
・資本金を小さくすることができ、自己資金で始められる部分が大きい。
・借り入れる資金が少ないと金利負担が小さくなる
・資本金も自分の資本の割合を大きくでき、経営の安定化を図ることができる。
特に零細企業のときは、自分の資本の割合が少ないと、経営が安定しないことが多い。
3. 自分の趣味を仕事に結びつける
一案ではあるが、それが、儲けやすい商売とは限らない。
自分の趣味は余裕のある資金でやればよい。
●先人の例
・シュリーマン
トロイの遺跡を発掘した。
考古学者になるのではなく、事業家になって資金を作り、自己資金を投じて発掘に成功した。
もしも考古学者になっていたら、パトロン探しに奔走することになったはずである。
・ワード・カーター
ツタンカーメンの墓を発見した考古学者。
イギリスの貴族で大富豪のカーナボン卿の資金を得て発掘を始めたが、
途中で資金を出さないと言われて発掘が頓挫した経緯がある。
●資金繰り(キャッシュフロー)について
常にキャッシュポジション(銀行預金や現金など)を十分確保しておき、安定的に営業利益を上げていればうまくいく。
おかしくなるのは、会社の体力以上に経費を使いすぎたりするから。
赤字になり、資金繰りがうまくいかなくなる。
●商売のリスクが大きくなる時
・もっと大きく成功しようと思って、体力以上に勝負をする時
・業績を大きく伸ばそうと強気に投資をしする時
・運転資金に必要なお金以上に銀行借入をする時
しかし、財務諸表(貸借対照表や損益計算書、キャッシュフロー計算書)をきちんとリアルタイムで理解し、
数値的基準である程度リスクをコントロールすることは可能である。
決断はあくまでも自分。ギャンブルなどとは大きく違う。