ピラミッドストラクチャーの概要と作成方法について

 
1. 概要
主張とその根拠や、問題点とその詳細をピラミッド構造化したもの。
 
 ①論理の構造化
  ピラミッドの頂点に主張(最も言いたいこと)を持ってくる。
 ②分解・分析型
  問題をピラミッドの頂点に置き、原因を分解して分析するのに使う。
 
●ポイント
・結論とその下の階層の根拠だけで、言いたいことがほとんど伝わるか?
 →次の階層の説明をしないと伝わらないようなメッセージだと、メッセージの抽出が甘いか、論理が飛躍しているということになる。
  
・反論者の立場も考えておく
 反論者ならどこに突っ込みを入れるかを考えておく必要がある。
 反論者の立場でも論理構造を考えること。(=自分が思うのと逆の考えでピラミッドストラクチャーを構成してしまう)
 →自分の論理構造に甘さがないかを確認できる。
 
・「整理した情報からどんなことがいえるのか?」の解釈を付与する
 フレームワークを使って情報を整理するだけで終わらせないこと。
 
 
2. 作成方法(例分解・分析型)
①顕在化している問題を探す
 原因を掘り下げて考えたい問題を頂点に設定する。
 
②頂点の問題を分析する
 きっちりMECEにしないと原因分析が甘くなる。
 ※MECE (ミーシーまたはミッシー / Mutually Exclusive and Collectively Exhaustive)
  日本語にすると「モレなく、ダブりなく」という意味。
 
③MECEの切り口を考える
 何を知りたいかが重要。必ずMECEに分けるコツは、「AとA以外」という分け方。
 
④分解したものがMECEかどうか確認する
 具体的な例をいくつか出して確認する
 例:缶・瓶・ペットボトルの分類にしたとして、紙パックという例を挙げる
 
➄分解のパターン
 ・足し算型
  売上 = A店の売上 + B店の売上
 ・掛け算型
  売上 = 従業員1人あたりの売上 × 従業員数
 ・プロセス型
  結果に至るまでの行為をプロセスで分解するパターン
   商品を買ってくれない理由
  = 知らないから + 知っているけど興味がないから + 高いから + 欲しいと思う動機がないから
 
⑥分解したものの中から問題を探す