方向性と目標の決め方・作り方、実行する方法

 
1. 方向性(ビジョン)から決める
将来どうなりたいのかを定め、そのために必要なことを目標にすると良い。
ビジョンは一つでも、目標は10個ぐらいなどたくさんあった方が良い。
仮に一年間で目標を12個持つとしたら、半分を仕事、もう半分を趣味・健康に割り当てる。
 
 ①方向性を決める (将来どうなりたいのか)
 ②細分化する (そのために必要なこと)
 ③達成する期日を決める (いつまでに)
 ④目標として設定する
 
ビジョンがあれば他人に流されずに済む。
 
・注意点
無茶な目標を具体的に立てないこと。
たとえ曖昧でも前に向かう目標であれば、
向かっている間にもっと良い目標や寄り道での収穫を得られたりできるので、
達成できずに自己嫌悪することも少なくなるため、長く続けることができる。
 
 
2. 目標を立てる
目標立てて実行に移すには、目標を縦に時間軸分解していくこと。
勉強に限らずどんな夢でも、達成できそうな小さな目標に細かく分解するとよい。
 
①どのような目標を立てれば方向性に沿って進んでいかれるか、必要なことを書き出す。
 ・箇条書きでよい。
 ・目標が「何で構成されているか」を把握する。
 
②それぞれにどのくらいの力量や時間が必要かを出す
 ・どんな行動が必要か
 ・どれくらいの期間がかかりそうか
 ・何段階かに分ける必要があるか
 
③書き出した目標について、長めの言葉でなるべく具体的な内容を書く
成功への道筋がイメージしやすくなる。(×短い抽象的な言葉)
 ・何歳までにどうなる
 ・何月何日までにどうなる
 ・何月の試験に受かる
 
④その目標をさらに分解する
ある一つの目標を、例えば4段構えぐらいにする。
 
 ・最初に立てた目標から、徐々にハードルを下げていくやり方にできる。
  上限目標、下限目標を決められる。
  取り掛かりやすい項目が見つかる。
 
 ・目標達成確定条件を切り分けられる。
  達成したことを自分で決められるのか、他人の評価に委ねなければならないのか。
 
利点
 ・高確率でどれか一つは達成でき、達成感を味わうことができる。
 ・もちろん高い目標を達成すればするほど、喜びが増す。
 ・どちらに転んでも喜べる仕組みである。
 
例えば営業職であれば、
 (1)今日中に契約成立
 (2)それが無理なら来週中
 (3)それが無理ならとにかく面識を得る
 (4)それが無理なら元気に挨拶をして自分を覚えてもらう
 
⑤取りかかる順番(優先順位)を決めて、ToDoリストを作成する
 ・逆算する
  条件Aをクリアするには条件Bをクリアしなければならない。
 ・最初の一手と道筋を把握する
 ・優先順位について
  下の表のように、必要度と重要度で比較して順位付けをしていく。

号 し 、 
必 要 度 
や る べ き 
重 要 度 
や り た い

 
⑥実行する
 ・記録をつける(成果の出方、質、量、時間)
 ・定期的にフィードバックして改善していく
 
 
3. 実行に移す時のコツ
①目標の達成の度合いも外在化しておく
 外在化:一般的な意味は、自分の心の内にあるものを外に表現すること。
 
 ・累積度数のグラフをつける
  絶対に右肩下がりにならないため。
  普通の棒グラフだと山や谷ができるので、自分自身のあら探しの材料を作らないようにできる。
  外在化のやり方ひとつでやる気は全く変わる。
  「自分はどんな条件の時に調子がよい(悪い)のか」などの検証には向かない。
 
②1週間単位の目標達成を続けるために
 (1)やるべき事を具体的に書き出す。
 (2)カレンダーを眺めて、達成されている様子をイメージする。
 (3)1週間で達成するための、1日の平均的な分量を決める。
  このとき、必ず1日分余裕を持たせる。
 (4)達成した項目を塗りつぶし、翌日の項目の調整をする。
  余裕があれば明日の分を少しでも進める。
 (5)達成できなそうなら、長期計画の見直しに入る。
 
 
4. さらに自分の能力を引き出す方法
①絶対に達成したい目標の時
 ・自分で自分に約束事を作る
 ・人に言いふらす
 ・目標達成のための行動を朝一番に行う
 
②目標を達成した時、期日前に達成が確定した時
普通はなかなか達成できないことなので、まずは良いことであるが、
その目標やToDoの設定を少し上げてみたり、次のステップにしてみると良い。
 
初期目標が叶いそうになったり、一日の目標をすべて達成するとその後サボってしまいやすい。
さらに、そのままほったらかして現状維持状態になってしまうと、人は「今のまま」すら維持できないのである。
今のレベルで簡単すぎたなら上方修正したり、細かな部分を調整してより達成感を得られるようにするなど、
上手に目標設定をしていくことで、自己満足を超えて、人生や仕事を楽しむ能力になっていく
 
 
5. その他
目標の立て方にも種類があることを知っておくこと。
大きな目標を立てて新たな挑戦をすることばかりが目標ではない。
 
①リスクを減らすために立てる
生産性の悪化につながるリスクを減らすことで生き残った企業もある。
無駄を減らし、いざやりたいことやチャンスが見つかった時に、全力を傾ける準備をする。
今後をより効率よく、スピーディーに、的確に生きる力をつけるための段取りだって、立派な目標となり得る。
 
今やるべきことに集中するために立てる
大きな目標は、未来に希望を託し、現在から目を背けることにも繋がってしまうという基本的な問題もある。
変化のリスクに耐える力のない人や、目の前のことをおざなりにしている人が、大きな目標を立てやすい傾向にある。
今やりたいことに集中することと、想像力を持って今に集中することが重要である。
 
今熱中できることを探すこと。
続けなければならないことや、仕事の時間を短縮したり効率化する。
継続させていく期間の中で、どのようにレベルアップしたり、より長く楽しく継続させることを考えたり、
仕事で今の作業にかかっている時間を半分にしようと思うことだって、立派な目標である。
 
そして、それ以外の空いた時間にやるべきこと・やりたいことを、空いた時間全てを使って圧縮して全力でやる。
今のところ大きな目標がなくたって、想像力をもって今を全力で生きることで必ず可能性が見えてくる。
それが夢・目標・成果であり、未来につながる。