議論、口論、口げんか、言い合い、言い争いについて

 
1. 勝敗について
相手の勢いをいかに抑えて、自分がどんなタイミングでしゃべればいいのかにかかっている。
特に口げんかの勝敗は、言っている内容の当否ではなく、たくさんしゃべった方が勝ち。
勝つためには、自分の口数が多いこと、そして、相手の口数を減らすこと。
 
議題が決まっていたり、対策を持ち寄ったり、相手の意見を尊重して進める前提の場など、
勝敗を決めるような場ではないような非日常のところでは、当然ながらやってはいけない。
 
また、相手をやり込めたり、恥をかかせたり、レッテルを貼るようなことを目的としてはいけない。
書くまでもないだろうが、そんなことをしたら、相手からもその周囲からも愚か者扱いをされることになるだろう。
一時の感情に任せて相手を言い負かすより、特に口げんか程度なら、伝えたいことがお互いにちゃんと伝わり、
その後に、味方や理解者になってくれたり、意思疎通がしっかりできる存在になってくれる方が大切なのだ。
 
 
2. 応戦について
①先制攻撃を受けた時
とにかくゆっくりしゃべり、相手を落ち着かせるよう誘導していくことが有効。
やりとりをしていくうちに、さりげなく相手の攻撃の牙を抜き、
上手になだめて話を終わらせてしまうのがベストである。
 
②抽象論で攻めてこられた時
抽象論で攻めてこられた時は、その相手には具体的に質問してやること。
具体的とは「数値」と「固有名詞」である。
机上の空論が大好きな、理論派エリートに見える生き物が一番嫌うのは、超具体論である。
 
 
3. 切り分け方、終わらせ方について
相手の気持ちを動かすためには、相手の行動をハッキリと「結果」として示してあげること。
 
あなたが何かをの感情を感じたとき、そこには「行動」があるはずである。
だから、行動について相手に話せば、もっと素直に「そうだったのか」と受け入れてくれる。
「メールをしたのに3日返事がなかったのが心配になった」など。
相手の人格、性格、その時の態度にではなく、あくまでも「行動とその結果」にである。
 
そして、言い合いが終わった後は、「言い過ぎてごめんね」と、絶対に伝えておくこと。
ごめんなんて思ってなくても、そう話すことが大切である。
 
●ケンカの「かきくけこ」
相手の話しを聞く。
相手の行動について、自分の感想のみを話す。
その対象は、行動。
最後に「ごめんね」と伝えること。
 
か:感想
きく:聞く
け:ケンカ
こ:行動
ご:ごめん