あなたが目にする出来事は、全部あなたの気持ちの投影である。
そして、自分自身が乗り越えられる問題しか、降りかかってこない。
「気にしない、気にしない、たいしたことない。」という気持ちの余裕を持つこと。
1. 事前にイメージトレーニングをする
人間は環境変化に弱いので、動揺するのは普通の反応である。
何かの本番にしろ、大勢の前での演説にしろ、言い合いや小競り合いにしろ、
いつもと環境の違うときには平常心が揺らぐことが多い。
だから、環境が変わっても動揺しないためには、イメージトレーニングをして、
うまくいくための計画や想定外のことが起こった時の対応を、事前に考えて対策し、
その成功を繰り返し頭や心に描いて準備をしておくことである。
2. 時間的余裕を確保する
人は時間的プレッシャーを与えられると、まともな判断ができなくなってしまうことがある。
だから、目的、計画や、準備は日頃からしておき、物事には余裕をもって取り掛かること。
また、何か発生した時のその場での対処として、一呼吸おく、間を空けるなどして、
気持ちに余裕を作ったり、全体を捉え直す時間を作り、冷静さを取り戻すとよい。
3. リラックスする
イライラした時は、自分自身の気持ちをリラックスさせようとすることが大切。
相手のいい面でも悪い面でも、目に付く部分は自分の気分の状態によって左右されるからである。
したがって、その対象を変えようとするのではなく、自分が対象や視点や捉え方を変える方がよい。
また、何かの本番などでは大切な人からかけてもらった励ましの言葉などを思い出したり、
自分だけの、願掛けの道具などを触ってみたりするのも効果があると言える。
普段の生活では、入浴や睡眠などを良くするために、やり方、時間、道具を変えてみたり、
アロマやBGMなどを検討するなど、自分にとって効果のありそうなことから取り入れてみるのもよい。
4. 自分を客観視する
①感情と思考を一旦切り離す
感情と思考を切り離して冷静になること。
なぜなら、プラスであれマイナスであれ、心の中が激しい感情でいっぱいになっていると、
その感情によって、脳の他の機能がストップしてしまうからである。
そのような状況に陥ってしまった時は、自分自身の実況中継をするなどして、客観視してみること。
そして、全体や流れはどうなっていて、自分はその中のどこにいるかを見られるようになるとよい。
まず一旦切り離して冷静さを取り戻し、現状を客観視することさえできてしまえば、
次はどう対処して進んでいくことができればよいかの判断につなげることができる。
②自分とそれ以外を一旦切り離す
「他人は常に私を喜ばせるために生きているのではない。そして自分もまた同じである。」
と考えるとよい。
自分と、他人や起きている現象などそれ以外のこととを切り離して冷静になること。
その時その時点だけでも、このように切り離して考えると、気持ちも少しは楽になる。
もちろん、他人や社会の役に立ち、喜びや感動を与えることが、
人として生きる上で大事であることは前提だ。
しかし、仕事でも遊びでも、今出くわした不愉快なことでも何でも、
そのどうでもよいはずの小さな出来事と自分とを無防備にも一致させてしまい、
大切な自分とその時間が無駄になってしまうことが問題なのである。
他人がその人自身のために一生懸命生きているのと同じように、あなたもそうするべきだ。
現象に惑わされず、原因を探るべきだ。
まずは自分が、自分自身の力で立つこと。話はそこからである。
そして、もしかしたら、自分か他人のどちらか、あるいは双方が未熟だから、
今の不可解な現象が起こっていて、もがき、悩み、苦しんでいるのかもしれない。
それができれば気持ちが落ち着き、本来持っている冷静さを取り戻せるであろう。