相手の自発性を引き出すためにできること

 
●前提
ここで言う自発性を引き出すとは、例えば次のような日常においての場合である。
 
①あなたも相手も成績を上げたい、痩せたいなど、何らかの目的を持っている
②あなたは実際にやってみて成果が出ていたり、継続できている状態である
③相手はまだ成果が出る前や興味があるなど、あなたよりも手前の段階にいる
 
あなたが習い事などの講師で、相手が受講生など、
立場や環境などがはっきりしている場合はこの限りではない。
 
 
●できること
①焦らない
根気よく続けていくことと同じである。
数回言っただけでやる人はまずいないと知ること。
 
たとえ教えたりアドバイスをしても、人間関係に上下や優劣をつけないよう心掛けること。
あなたの変化や継続の度合いだって、相手が気づけるレベルにまだ達していないのかもしれない。
それよりも、自分のやるべきこと、好きなこと、やりたいことを優先して進めておくことである。
 
他人を変えるのは難しいし、そこにやきもきするほど相手に振り回されている事になる。
気長な気持ちで、しかも相手に聞かれたときのみメリットを話すくらいでちょうどよい。
半年~一年くらいするとやり始める人がいるが、だからと言って、
「あの時言ってくれたのがきっかけになった」とか、「あなたのおかげだ」とは、まずなることはない。
 
自分の事を淡々と進め、相手に聞かれた時は淡々と答え、
相手が自発的な行動に移ったら、心の中で喜んで、応援してあげればよいのである。
 
 
②強制しない
他人は自分と同様に、「やりなさい」と言えば言うほどやらないものである。
相手だって、何かの理想に対して自分で考えたり見つけたりして、行動を起こしているのだ。
 
客観的、科学的事実、実例を淡々と述べるだけでよい。
日常のやりとりで押しつけがましくなったり、命令口調で伝えるようなことは不要なのだ。
 
 
③アウトプットしてもらう(メモ、ノートなど)
話した内容を聞いても理解していない人がほとんどであると知ること。
また、本人は聞こうとしているが、人前で緊張していたり、調子が悪い、
早く帰りたい、疲れている、などの理由で、情報が右から左に抜けていくのは普通に起こることである。
 
だから、紙でもメモアプリでもよいので、書いてもらい、復唱してもらうとよい。
というか、相手がそのことに本当に向き合っていたり、ものすごく興味を持っている場合は、
こちらが何か言わなくても自然とそうするか、それに近い状態になるものである。
 
 
★急ぐ、強制する、強い口調で言うだけではやるはずがないので、逆のやり方を考えるとよい。
★あなたも相手も上手くいったり悩んだりしながら、より良くしようと色々考えて生きている。