①勉強する
問題解決能力や思考力とは、知識を使って推論するのが原則である。
一般的に、知識が豊富で推論の幅が広い人が頭がいい人だと言われ、
推論の幅が広がるということは、仕事の機会が広がるということでもある。
知識は最低限、自分の中で常識化するまで繰り返し頭に入れること。
また、机に向かって学習する、いわゆるインプット学習以外にも、
実際の活動を通して成功したり失敗する経験という面での勉強も必要である。
これらを自分の興味のあることであっても、ないことであっても、やっていくとよい。
まずは自分の専門性を特化することが大事だが、それに加えて異なる分野も学ぶことで、
より幅広いたり知識を得たり、掛け合わせができることを知るきっかけにもなるからだ。
今の自分の知識だけで答えられることしかやっていないと、いわゆる専門バカになってしまい、
推論の幅も広がらなくなるし、たくさんのチャンスがあるのに気づけなくなってしまうのだ。
②アウトプットする
話す、書く、行動する。
特に書くことは脳を活性化させる。
自分の得た知識を実際に使えるようにできるとよい。
また、それらを自分の言葉として使えるようになると、不思議と主体性も積極性も上がる。
つまり、「頭が良くなりたいなぁ」、「何かいいことないかなぁ」ではなく、
自分から学んだり経験することが楽しくなっていき、それが当たり前になるのだ。
それでもまだ何をやってよいか迷っている人は、次の二つから選んでみるとよい。
・日記をつける
・感想を書く
なぜ勧めるかというと、これらの文章をしばらく後になってから読み返してみると、
多くの場合、例えば次のようなことに気付けるからである。
(1)過去の自分の文章を、稚拙な文章に感じる。
(2)過去の自分の考えに偏りや物足りなさを感じる。
(3)漢字や慣用句で表現できることや、その正誤に気づく。
(4)実は一語で言い表せることができる表現に気づく。
特に(4)は迂遠な言い回しや婉曲な伝え方なども合わせて知ることができるので、
相手が何を伝えたいか、こちらが何を伝えたいかのレベルがより明確になる。
差し当たり、「迂遠」や「婉曲」の読み方を調べるだけでも、初めの一歩としては十分である。
上記に挙げた例に自分で気が付いて、その箇所を調べて知って修正するだけでも、
少しずつ頭は良くなると言えるだろう。
③運動する
脳、体、心を鍛えること。
BDNFという脳の神経ネットワークを拡大する物質があり、これが有酸素運動をする時に出る。
中強度で30~45分、汗が流れる程度の運動を、週2~3回以上するとよいと言われている。
今の時代は有酸素運動、筋トレ、スキマ時間の運動、ちょっとした体操など、
取り組み方は探せばいくらでもあるし、環境や器具なども豊富にある上、
データを取ったり、健康診断の結果からメニューを反映させて組むこともできる。
運動と言えば腕立て、腹筋、マラソンばかりという時代はもうとっくに終わっているのだ。
それに、実際にやってみると意外と楽しいものである。
それでももう運動の習慣なんて無くなっているし、何となく億劫だという人は、
いきなり中強度からでなくても、朝起きて15~20分くらい散歩することから始めて見ればよい。