1. 自らの強みを知る
自らを最も貢献できる場所に置き、自らをマネジメントして成長していくこと。
・競争相手の立場や現状をしっかりと把握する
・先回りして手を打つ
2. 時間を管理する
時間こそが制約要因である。
時間は、成果の限界を規定するものであり、
あらゆるプロセスで費やす最も欠乏した資源なのに、
誰もがこの代替のきかない必要不可欠な資源を当たり前のように扱っている。
・成果を上げる者は時間からスタートする(✕計画、仕事)
まず、自らの時間をどのように使っているかを知ること。
①何に時間を取られているかを明らかにする
②自分の時間を奪おうとする非生産的な要素を退ける
・いつまでそれが売れ続けるかを把握する
3~4か月で売れなくなる市場なら、
3~4か月で開発できる時間管理が必要。
それ以上かかっていたら負ける。
・競争相手の情報を徹底的に収集する
3. 最も重要なことに集中する
成果をあげる人は最も重要なことから始め、一度に一つの事しかしない。
集中するための第1の原則は、もはや生産的でなくなった過去のものを捨てることである。
そのためには、自らの仕事と部下の仕事を定期的に見直し、
「まだ行なっていなかったとして、今これに手をつけるか」を問わなければならない。
・選択と集中
事業を選択する時は、しっかり選択できる人がやらないと、
残すべきものを捨ててしまい、結果として潰れる会社が出る。
集中が必要なのは、仕事の本質と人間の本質による。
幾つかの理由はすでに明らかである。
貢献を行うための時間よりも、行わなければならない貢献の方が多いからである。
成果の上がらない人は、
①一つの仕事に必要な時間を過小評価する
②彼らは急ごうとする
③彼らは同時に幾つかのことをする
4. イノベーションの原理と方法
①イノベーションを行うには、次の7つの機会について分析すること。
・予期せぬこと
・ギャップ
・ニーズ
・構造の変化
・人口の変化
・認識の変化
・新知識の習得
②イノベーションとは、理論的な分析であると共に知覚的な認識であること。
③イノベーションに成功するには、焦点を絞り単純なものにしなければならない。
④イノベーションの成功のためには、小さくスタートし、具体的なことだけに絞らなければならない。
→失敗の要素をいかに少なくするかが必要。
5. チェンジリーダーにとっての3つのタブー
①現実と辻褄が合わないイノベーションを手がけること
そのようなイノベーションが実を結ぶことは稀である。
単にその新奇さのゆえに、魅力的に見えることが少なくない。
しかしそれらの多くは、たとえ失敗しなくても莫大な資金と時間を要する。
②真のイノベーションと単なる新奇さを混同すること
イノベーションは価値を生むが、新奇さは面白いだけである。
ところが、組織の多くが毎日同じことを行い、毎日同じものを創ることに飽きたというだけで、新奇なものに取り組む。
③行動と動作を混同すること
製品、サービス、プロセスが成果を生まなくなり、その廃棄が必要になると、あらゆる組織が組織改革に走る。
もちろん、組織改革が必要なことは多い。
だがそれは、「何をいかに行うか」という問題に取り組んだ後に行うことである。
組織改革だけでは単なる動作だけであって、意味ある行動の代わりとはならない。