今に集中することは、実は先のことも考えている

 
今を生きるとは、今この一瞬一瞬を大切に生きるということである。
将来のことを考えないということではない。
今できることを先送りせず最大限やり、未来に負担をかけないことである。
 
私たちは、今という時制の上にしか生きられないので、過去、未来はイメージでしかない。
例えば、「過去→後悔」、「未来→不安」などである。
もし受験や資格試験が控えているなら、今勉強していないと合格するのは無理であり、
勉強したくない今に甘んじて無為に過ごしていたら、なおのこと無理、ということである。
 
しかしそうではなく、未来から逆算をして今を楽しみ、
しかも禍根を残さない生き方をするのだ。
 
今、自分ができること、やれること、やっていることに真摯に向き合うことが、
今を生きるということである。
今を楽しめない人は、将来を楽しむことはできないだろう。
 
そうすることで、今日一日、一瞬ごとの達成感や、
やり切ったという充実感が生まれ、幸福につながる。
今この一瞬において、できる限りのことをやっているかを自分に問いつつ、
全力を尽くしながら生きていくことが大切である。