分離法

 
相手の中の別の顔を味方につける
 
●分離法とは
ひとつのものをあえて複数に分離することで、
相手の意見を否定せず、同時に自分の意見も受け入れやすくさせる話法。
 
「あなたは頑張りすぎです」
「別にそうは思わないです」
「待っていることにも気づかないほど頑張っているんですよ」
 
占い師は、頑張りすぎていると思っていない相手を、
「頑張りすぎていることに気づいてない相手」と「本当は頑張りすぎている相手」に分離することで、
相手の頑張りすぎていないという思いを否定せずに、
気づかないところでは頑張りすぎていることを認めさせた。
 
・建前ではなく本音を教えて
建前を言ったつもりはなかったとしても、そう言われるとその発言は建前のように感じられ、
相手は「果たして自分の本音は何なのだろう?」と考えてしまい、思いもしなかった本音を語ることになる。
 
相手の人格を何らかの概念で分離すると、
相手はその存在を簡単には否定できなくなり、
そして一度それを認めてしまうと後戻りができなくなる。
 
・良心に聞いてみなさい
・言葉ではなく行動で示してほしい
・オフレコで個人としての意見を聞きたい
・本当のあなたを見せて欲しい
・無意識的にそうしたんじゃない?
・顔に書いてある
・昔のあなたならそうは言わないと思う
 
矛盾のない人などいないので、相手の中の一部分でも味方につけることができれば、そこから切り崩すことができる。