1. 依存し過ぎない
何かに頼りすぎると自分の弱点を作りやすい。
その何かを失ったり、裏切られたり、いい様に使われてしまう側面があるからだ。
また、誰かのご機嫌を伺ったり、変化に怯えたりする羽目になってしまうだろう。
もちろん、人のつながりやチームワーク、物事の仕組みや経緯を知ることは大切である。
しかし、それを知ったり作ったり、自分の能力として身に付けるための道のりの中で、
既に存在していて、多くの人達が自由に使えるにもかかわらず、
全てを自力で一から何とかしようとするのは、膨大な時間の浪費である。
少しくらい頼るのは最初のうちは当たり前だし、
文明の利器は全力で使い倒せる方がよいが、
自分の力で何にもできなくなるくらい依存してはいけない。
ある程度は1人で生活できるとか、仕事を遂行できるという力があれば、
自分に自信もついてくるので精神的にも安定してくる。
物事を解決するのも、幸せになるのも、自分の人生を生きるのも、
基本的には自分の力で何とかしていく必要があるのだ。
2. 時にはお人好しでいない
基本的には、人は人に優しくあるべきである。
もちろん家族、身近な人、心の打ち解け合った友人や仲間は、
優しくするだけでなく、それ以上に大切にした方がよいだろう。
ただし、嫌なことは嫌とか、やめて欲しいとか、意思表示が必要な時もある。
残念ながら世の中には、優しい人を「弱い人」や「こいつには何をしてもよい」と思い、
横柄な態度をとったり、度を越えた要求をしてくる連中もいるからである。
これは、これからもっと良くなるはずの自分というものの上で、
現在の未熟な頭で判断しないといけないので、大変言いづらいことだが、
選択肢として持つべき行動は、おおよそ次の3つに絞れるだろう。
①善人でない者に対して、お人好しの態度で振る舞わない
②善人とは限らない相手に対して、思いやりを期待しない
③自分の境界線は自分で引き、自分の意思を堅持する
「自分の意志の無いお人好し」は癖づくと、人生の貴重な1ページに、
自分自身で重大な傷をつけかねない。
自分や自分の人生、自分の命、自分の時間、未来、思い出といったものを、
大切にして生きたいという人であれば、よくよく心に留めておくべきことである。
3. 救世主を望まない
誰かが何とかしてくれるのを待たないこと。
また、そう願わないこと。
加えて、漫画やゲームや映画にあるような魔法も必殺技も、
地球の運命をあなたに託す神の能力も使えないし、そんなものは無いと知ること。
残念ながら人間は、空も自由に飛べないし、銃弾も跳ね返せないのである。
エンターテイメントやアニメ文化、ゲーム文化は筆者も大好きであるが、
そのようになってしまってはただの現実逃避である。
仕事であれば、自分のできる技術を磨き、1ランク上の技術や資格などを目指してみる。
お金であれば、誰かの論を追うだけでなく、金融や経済、貯蓄や副業の本でも読んでみる。
自分でも何だかよく分かっていないのにモヤモヤしているなら、書き出して言葉にするのもよい。
世の中や政治の問題なら、その書き出した文章を、他人に見せられるように整えてから、
地元の議員に対して陳情する。
というようなことを考えて行動に移した方が、よほど現実的である。
ただ、想像の中ではあるが、救世主がもし本当にいて、実際に来てくれるとするならば、
それは恐らくほぼ100%の確率で、あなたの望むかたちの救世主ではないだろう。
なぜなら、今現実に起きていることを把握できておらず、
その解決法も今まで自分で何とかしてこなかったから、「誰か何とかして」なのである。
「ここで現れて、こう解決してほしい」と具体的に言えるなら、自分でした方が速いのだ。
だから恐らくあなたは、せっかく来てくれた救世主に対してこう言うのだろう。
「違う。それじゃない。それだとかえって迷惑。あぁ、あなたが全部滅茶苦茶にしちゃった。」と。
どうせ、自分の理想の救世主が、完全解決かつ全肯定してくれる世界はないのである。
それならばまずは、ヘタクソでも稚拙でもいいから、一旦は自分で何とかしようとして、
泣いてでも這いつくばってでも、自分の力で最終工程まで実際にやってみることである。
なぜそうした方が良いかというと、誰でも最後に信じられるのは自分だけだからである。
自分の人生は自分の力で切り拓いていくものであり、それが一番確実だからである。