相手に意見したり異論を唱える時の作法

 
仕事やある程度公式な場所において、目上の人や権威のある人に対して、
自分が明らかに正しいとか、根拠があるとか思っていても、
相手の話を微塵も受け入れずに、直球で相手に自分の論をぶつけるのはよくない。
どの業界であっても和やかに伝えるという作法を身に付けておくとよい。
 
 
・素人質問で大変恐縮なのですが、
・一つだけ質問させて頂いてよろしいでしょうか。
・先生のご意見とは多少異なる見解をお許し頂ければと存じますが、
・私はこの領域については暗いので、この機会にお教え願いたいのですが、
・畑違いの意見かもしれませんが、理解を深めたいのでお教え願いたいのですが
・最近の進歩を十分に捉え切れていない可能性もあるので恐縮ですが、
・この分野で第一人者の先生に大変失礼とは存じますが、
・一〇〇(担当者、研究者など)の経験で根拠に乏しいのですが、
 
 
その結果、自分と異なる回答があったとしても、
相手も事実や理論や研究結果に沿った上で、感情と切り分けて答えてくれているとか、
論を組み立てたり理解を進める上で、抜け落ちてしまっている部分が自分にあるなど、
意外なところで自分にとって新たな気づきを得られることもある。
 
相手だって可能な限り正当に結論を出したり解明したりするために、
辿るべき過程や押さえるべき点を踏まえた上で、その人なりの論を導き出しているのである。
そして、そのやり取りを見ているその他の人だっているのだ。
 
こういった作法を身に付けないままの方が、
様々な面で様々な機会の損失につながりやすくなってしまう、という話である。