子供や生徒が質問に答える時にすべきこと

 
大人からの質問に対して子供が答えるときは、
質問に対しての解答だけでなく、実際には二つのことを答えている。
大人は親、教師、指導者でも、子供は生徒でも当てはまると思う。
 
 
①回答の内容
大人は、質問に対する回答の内容の正誤や解説を扱うことがほとんどだろう。
 
 
②自分の中にある感情
子供は、こういったことも考えている。
今は大人になっている人も、子供の頃はこうだったのではないか。
 
「自分だけがこの答えだったらどうしよう」
「周りと違っていたらどうしよう」
「この答えで間違っていたら恥ずかしい」
 
実際には②は①の前にするべきことで、このように思う感情を受け止めてあげるべきであり、
答えたことが合っているかどうか、という子供の感情を大切にするべきである。
 
その「合っているか」とは、質問に対して自分の出した答えというものの他に、
周囲と比べて自分の考えがどうなのか、要は「変なことを言っていないか」だったりする。
「感情」は、怯えている、恥ずかしく思う、自信がないとかだったりする。
あるいは、言葉がまとまらず困惑していたり、訳もなく緊張したり、上がっているのかもしれない。
 
だから、「ああ、そうだね」とか、「なるほど、そう考えたんだね」と、
一旦受け止めることが大事なのだ。
正誤やその解説などについて伝えるのは、その後で十分できることである。