ストレスを一瞬で消すには

 
「受け流す力」をつけること。
 
「過去と他人は変えられない(エリック・バーン 心理学者)」という言葉があるが、
見方を変えれば、過去と他人を変えようとすることほど無駄なことはない、ということである。
 
相手の言うことや今までしてきたことを、いちいち気にしたり、いつまでも気にするのは、
労多く実り少ないことだし、精神エネルギーと時間の無駄にもなる。
だから他人を変えようと思えば思うほど疲れてしまうのだ。
 
「自分を否定されないためにはどうしたらいいか」をいつも考えてしまうと、
相手の顔色を伺ったり、一挙手一投足を見たり、迎合してしまったりして精神的に大変なので、
否定されても受け流すというくらいの、心のしなやかさを身につけたほうが楽である。
 
相手にマウントを取られたとしても受け流す方が簡単だし、
相手の行動を変えたいと悩む必要もなく、
1秒程度のわずかな時間で平静を取り戻すことができる。
 
 ・そうなんですか
 ・私はそうは思わないけど、あなたはそう思うんだ
 ・そういう考えもあるよね
 ・それはあなたの主観でしょ
 ・それはあなたの感想ですよね
 
こういった受け流し方を身につけておくと良い。
もちろん、相手が不快感を覚えるような言い方や使い方でなく、である。
レジリエンス(心のしなやかさ)を持つことができると、多くのことがストレスにもならなくて済む。
今風に言うと、「上手にスルーする力」とも言える。
 
また、スルーできる能力が身につけば、いちいち反応して噛みついたり悩んだりすることもなく、
職場の人間関係などはほぼほぼ円滑に行くだろうし、そのストレスからも解放されるので、
言い方、使い方、タイミングなど経験を重ねながら、心のしなやかさを養っていくと良い。