自分らしさの見つけ方

 
「自分らしさって何?」
「えー、わかんない」
というようなやり取りは、誰しも経験していることかもしれない。
 
 
・自分はどう生きたいのか
・自分は何をしたいのか
・そのために何を優先するのか
 
ということを普段から考え、
自分にとっての夢や目標は何かとか、
今年はこれを必ずやりたい、
などと言ったことを具体的に書いてみるとよい。
 
自分の願望、目標、方向性といったものを優先すると、
自分らしい行動や判断ができるようになっていくし、
その願望がだんだんと達成されていくことになれば、
自分らしい人生になっているとも言えるだろう。
 
だから、達成したいことを明確にして、
それに向かって歩んだり努力をしてみて、
実際に行動に起こしながら様々に学んでいく中で、
分からないことや悩みなどが出てくれば、自分で調べて解決する。
そうして自己成長として繋げていく。
 
というようなことを続けながら、
最初は小さくても一つずつ困難を乗り越えていくことで、
自分の行きたい方向に向かって進んでいくことができるし、
それが自分らしさを見つけることに繋がっていくことでもあるし、
運が良ければ「ああ、これこそが自分らしくいられることだ」というものを見つけられる。
 
 
 
ただ、多くの場合、上記のように取り組んでいる最中の本人には、
ほぼ間違いなく、自分らしさなんて気にしている暇などないことがほとんどだろう。
自分の人生でやりたいことに対して集中し、熱中している最中だからである。
 
また、そうして一生懸命に取り組んでいるあなたを見て、
時には他人が「あなたらしさ」を言ってくれることもあり、
それが「自分らしさ」を見つけるヒントにもなることもあるだろう。
 
しかし、あなたは恐らく、
「〇〇さんが言ってくれたのだから、それこそが自分らしさだ」
とはならないだろう。
 
なぜなら、たとえ尊敬する相手が自分の事を良く言ってくれる言葉であっても、
その「自分らしさ」についての内容は、
「その人が、その人の人生を生きる中で身に付けてきた言葉のうち、
その人が使いこなせている言葉での表現」というものでしかないからである。
 
 
 
筆者もそれほど数多くあるわけではないが、
やはり人から言われて「ああ、そうか」となってしまうよりも、
自分でやっていくうちに見つけ出したり身に付けたものは、何にも増して大切にする。
 
自分らしさは、自分が自分の人生を、自分の決断や選択で生きていくうちに、
自分で見つけるからこそ、確実に実感できるし、言葉にすることもできるのである。
 
ただし、「時間はかかっても自分で見つける」ではない。
時間は限られているのだから、脇目も振らず、自分の人生を生きることである。