子供が練習しない、勉強しないの対処法

 
それをすることの楽しさを教えてあげるとよい。
 
自発的にやらないのは、今そのことが楽しくないからである。
楽しいと感じたら「それがいい」、「やりたい」となるので、
放っておいても子供は勝手にやり始めるものなのだ。
 
ところで、思い返してみて、あなたの子供の頃はどうだったか。
 
勉強も練習も大変だし、実は嫌いだったり面倒くさかったりしていたのに、
狭き門や優勝を目指したりして一生懸命頑張っている人を見て、
自分はまあまあだけど、その姿こそ美しいと思っているのではないだろうか。
 
そんなつもりでやれと言ったって、言われた側はやるはずもないのだ。
親や指導者になっているだろうあなたは、今まで触れてきた物事を切り分けて、
たとえ大変で苦しいことであったことでも、その中から楽しさを見つけ出し、
自分でそれを感じることができた経験はどれぐらいあっただろうか。
 
まずそのことが体験として自分の中になければ、
その物事の楽しさを他人に伝えることは、難しいのかもしれない。
 
要は、やれと押し付けたり言い聞かせたりすることに力を注ぐよりも、
その物事の楽しさを伝えられることの方が大切だということである。
 
子供だって、親や先生から言われたからといって、
楽しくもないことに何時間もかけるのは、ただのストレスでしかないはずなのだ。
だから、勉強の楽しさや、できるようになることの楽しさを教える事の方が、
大事なことであるし、優先されるべきことなのだ。
 
そして何よりも、子供にそうして欲しいと思っている事柄を、
あなた自身が楽しくやっている姿を見せるというのが一番なのだ。
 
その姿を見たり伝えられたりした子供が、実際に自分でやってみて、
子供自身も楽しさを感じてくれるのか、自発性を見出すのか、
他にどんなことを思うのかは、その後の事なのである。