自立するための心構え

 
自立というのは、自分の足で立っているとか、
自分の力だけでやれていると思っているうちは、
まだまだそれを自立とは言わないだろう。
 
自分の足で立っているその足や体を支えてくれている人がいる、
ということに気が付いた時が、自立できていたことへの気づきでもあり、
周囲との支え合いがあってこそ自立があるのではないかと考える。
 
 
 
①自分に対して価値が分からない人と付き合わない
一緒にいて「自分は何てダメなのだろう」とか、
「自分は価値がない」と思わせてくる人とは縁を切ること。
 
一緒にいると自尊心や自信を破壊され、自分を肯定できなくなり、
このことが精神的にも自立を妨げていると言える。
価値のない人はいないのだ。
 
分かっているだろうが、「私は価値のある人間だ」と知ることが大切である。
 
 
 
②他人に迎合しない
自分の頭で考えて行動を起こしてみること。
聞き分けのよい人が重宝されるのは、その方がコントロールしやすいからである。
あなたが頼りになるとか尊敬に値するというような理由ではないのが本音なのだ。
 
「いい人」とか「利口」は、確かに褒め言葉ではあるかもしれないが、
あなたがもし他人の言うことばかり聞いている「いい人」や「利口」であるならば、
その事で得をするのはあなた自身ではなく、あなたのことを支配したり、
利用したいと考えている、あなたの周囲の人間である考えてほぼ間違いない。
 
分かっているだろうが、「あなたの人生は誰のものか」という視点が大切である。
 
 
 
③時には最悪の事態も想定して、対策しておく
現実の人生では、ゲームや映画のような救世主が現れることはまずないので、
それを待ったり、願ったり、期待するのは他力本願であり、不幸の元である。
 
一番安全かつ確実なのは、自分の人生を自分の力で切り拓くことだ。
なぜなら、最後に信じられるのは自分だけであり、
自分で何とかするという覚悟を決めなければならないからである。
 
もちろん、たまには甘えたり、このタイミングと狙って人に頼るのはいいが、
そこから先をどっぷりと依存してしまう、ということは避けなければならない。
 
当たり前だが、最悪の事態に備えることを人生の主軸にまでする必要はない。
その人にはその人の人生でやるべきことがあるからだ。
いざという時に困らないために、普段から少しずつ準備をしておいたり、
少し先のことを計画したり、対策を見直したりしておく、という意味である。
 
しかし、自立していないことが原因で状況を改善できないということは、
未成年を除けばどのような人であっても絶対に避けるべきことである。
 
分かっているだろうが、「それを何とかするのは自分だ」という心が大切である。