予想外の出来事を上手くこなすには

 
予想外の出来事なのでうまく対応できなくても普通である。
だから、例えば業務内のイレギュラーということであれば、
 
①事前にある程度準備をしておけるとよい。
②焦って本来の目的を見失わないようにするとよい。
③初期対応など基本動作を予め知っておくとよい。
 
そしてもし気にし過ぎて落ち込んでいるのら、
次に活かせることを探してみるとよい。
また、新しいこと、知らないこと、やったことがないことなど、
初めてやることの中で小さな予想外のことを経験してみるのもよい。
 
その上で、今回のことは本当に予測できないことだったかを考えた方がよい。
こういうことは、熟練者には当然のことで初心者には想像もつかないこととか、
車の運転と事故の事前予測の関係や、危険察知の能力などと似ているだろう。
 
 
 
小さな規模として、例えば人前に出て話すに時のことを例に挙げてみる。
 
 ・つかみの話はどうするか。
 ・自分には鉄板の話があるか。
 ・本当に伝えたいことを伝えるための構成と段取りはどうか。
 ・言葉に詰まったり頭が真っ白になったりしたらどうするか。
 
考えられることは色々とあるはずである。
しかも、「何かが起きたらどうしよう」という考え方ではなく、
「うまくいかないことが起こったらこうしよう」と、
やることを決めておくという考え方の方が良いだろう。
 
そうは言っても、一度に何十個も思いつき、
それらについて、かなり高い質で準備するのは難しいだろう。
こういうことは多少の失敗も経験しながら、一つ一つ地道に用意していく方がよい。
 
その地道なことの例の一つとして、例えば今自分が勤めている会社なら、
 
 ・会社に通勤するのに始業時間の何分前に着く想定で、
  地元の最寄り駅を何時何分に発車する電車に乗るだろうか。
 ・遅延が起きたらどんな迂回ルートがあるのだろうか。
 ・そう考えると始業時間のどのくらい前に会社の周辺にいるのが望ましいのだろうか。
 ・会社の周辺に早めに着いたら、
  食事をしたりコーヒーを飲むなど時間を潰せる場所はあるのか。
 ・それともオフィスがもう開いているので、余裕を持って仕事に取り掛かれるのか。
 ・今やっている仕事のエラー時や緊急時の対応はどうなっていたか。
 ・過去の事例集などの資料はどこかに保管されているのか。
 
そんなところから始めていくと良いだろう。
 
経験上、最初からこのように考えて小さな情報を蓄積しながら、
さっさと会社の仕事に慣れて成果と信頼を築いていき、
ポジションを与えてもらったり、新しい仕事を任されるようになる方がよい。
 
その方が、そもそも予想外の出来事が起こる可能性が跳ね上がり、
さらに、それを対応する経験も蓄積されやすくなるからである。
少し慣れてきたら、危機管理やリスク管理という言葉にも触れてみるとよいだろう。
 
 
 
まあ、そういうのがなかなか難しくてできないという人は、
予想外の出来事が起きてしまったらその場は何とか対応するにしても、
終わった後はその時のことを書き留めたりまとめたりして必ず保管しておき、
同じようなことが次に起きたらどう対処するのかを決めておくとよい。
 
こうしたことは、パソコンなりスマホなりで一覧にして持っておくと尚良いだろう。
あなたの人生で予想外の出来事がこれから何回起きるのかは分からないが、
経験と対処法が増えていくほど、冷静で的確な対処ができるようになるだろう。
 
 
 
結論としては、
①予想外の出来事は起こるものとしてある程度予想しておき、
②失敗した、困ったなどの、いざその時にどうするかということを予め決めておくと、
安心して余裕をもって対応できるようになっていくだろう。
 
一覧で持っておいたり、どこかに記録したりまとめておくということも、
集合知として共有したり、人に教える際の想定問答集の土台として活用できるが、
今回は「予想外の出来事を上手くこなす」ための内容なので、また別の機会に。