自分を大切に扱うことについて

 
①まずは自分で自分を大切に扱う
自分自身は、生涯を通して、常に自分に寄り添い、
気持ちも分かってくれて、裏切らない、唯一の存在である。
 
家族や友人ももちろん大切だが、自分ではないので当然限界もある。
最後まで自分を大切にできるのはやはり自分だけなので、
どんな事があっても自分は大切にした方がよい。
 
特に、健康を何よりも優先し、無理をし過ぎないことである。
長い人生には、時には難しいことに向き合って乗り越えなければならないこともあるが、
健康を犠牲にしてまで何かを達成しても、その後の幸せな人生は恐らくないだろう。
 
だから、とりわけ心身の健康を最も貴重なものとしていつも気を配るくらい、
自分のことは普段から最も大切に扱うことが大切でなのである。
 
 
 
②自分の事を大切に扱ってくれる人を大切に扱う
大切にすべき人を大切にするだけで、人生は大きく幸せな方向に向かうだろう。
大切に扱うべき人は、
 
 ・自分に好意を持ってくれている人
 ・一緒にいて安心できる人
 ・一緒にいるだけで心が安らいだり笑顔になれる人
 ・自然体でいられる人
 ・いつも味方でいてくれる人
 ・自分が特別に扱いたいと思う人
 ・自分のために、たまには叱ってくれたり、方向を指し示してくれる人
 
また、離れていても年に数回くらい会ったりやり取りをしている人は大切にすべきである。
これは、いわゆる「ゆるい繋がり」というもので、利害関係にも発展しづらいし、
相手の悪い部分も見えにくいので長続きしやすい。
 
それに、そもそも年に数回会うくらいでも続いている関係の人は、
お互いが自立していなければ成立できないものだし、
だからこそ、いざ困った時にも助け合える関係にもなるのだ。
 
 
 
③自分の事を大切に扱ってくれない人について
自分を大切にしてくれない人や組織からは、できるだけ早く離れること。
雑に扱われる事に慣れると、自尊心も自己評価も下がるからである。
また、相手も恐らく、あなたを雑に扱ったとしても、気にもしないだろう。
 
そして、やがて意欲も自信もなくなり、撥ね退ける思考力も体力も勇気もなくなり、
いいように扱われる状態が当たり前になってしまう前に、抜け出した方がよいだろう。
人も、物と同じように、雑に扱えばすぐに壊れてしまうのだ。
今その状態に置かれているのなら、さっさと離れて自分を回復させるのが最優先である。
 
 
また、自分が相手を大切にして、相手が自分を大切にしない場合も、離れること。
冷たいようだが、一方通行は良い関係性とは言わないからだ。
相手だって、特に何とも思わないものを無理矢理好きにはなれないだろう。
 
この場合、今はその点に執着せずに、人格でも考え方でも仕事でも何でもよいので、
自分を成長させたり新しい発見を得られるようなことに打ち込むべきである。
 
そうすれば、実は相手は大したことがない人だったと分かるかもしれないし、
相手からしたら、今まで知らなかった魅力に気づいてくれる可能性も出てくるのだ。
 
いつの時代でもどこの国でも、残念ながら他人は変えられないものなのだ。
未練もあるかもしれないが、さっさと自分を大切にする時間に切り替えた方がよい。
 
 
さらに、完全な嫌がらせを受けた場合は、スルーすること。
相手は他人に嫌がらせができるくらい、人生の時間を無駄に使える暇人だからだ。
自分がそこに時間を割いたところで、新しい発見も成長もあり得ないからだ。
 
それよりも目を向けるべきは、自分を大切に扱うことである。
そして自分に好意を持ってくれる人を大切に扱うことである。
 
自分に好意を持ってくれる人は、大切なお得意様、常連さん、取引先と考えた方がよい。
顧客や依頼人を満足させ続ければ、ファンの裾野も広がってゆくものだ。
経営者や個人事業主であれば、そのように考えるのは当然のことであるのだが。
 
もしやあなたは、人のためにばかり動いてばかりで本来見るべき大事な所を見失い、
自分自身の「事を成し遂げる」という本分を、忘れてはしまっていたのではなかろうか。
くだらないことに時間を費やしていては、貴重な人生の時間は足りなくなってしまうのである。
 
 
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世の中には、自分の事を雑に扱ってくる人がいるのと同様に、
中には大切にしてくれたり、必要としてくれる人や組織は必ずあるものである。
 
そのような相性の良い対象が見つかるまでは辛抱が必要だが、
それまでの間は自分を大切にしながら、見つかるまで動きを止めない方がよいだろう。