「話が合う人」と思わせるには

 
相手の優先している感覚に合わせてあげるとよい。
 
人は目、耳、鼻、口、体の感覚を通して現実を認識しており、
見て、聞いて、嗅いで、味わって、感じているものである。
相手コミュニケーションをとりながらも、
その相手がどのような感覚を優先的に捉える人なのかを知っておくとよい。
 
人は、その人の持っている感覚を全て平等に使っているわけではなく、
五つの中には必ず得意・不得意や、優劣などが生まれている。
また、好きでよく使う感覚もあれば、あまり使わない感覚もある。
心理学では、自分が特に好き好んで使っている感覚を「優先感覚」と呼ぶ。
 
このことから、優先感覚が同じ人同士は話が合うことが多いが、
異なる人とは話が合わないことが多い。
 
例えば、視覚優先の友人が新しく買った車を褒める時であれば、
「エンジンの音が静かでいいね」と言うよりも、
「色がすごく綺麗だね」と言った方が、より喜んでもらえるだろう。
 
コミュニケーションを取ったり人間関係を作っていく上で、
相手の優先感覚を見極め、それに合わせてあげることができれば、
会話のすれ違いになる可能性を低く抑えることにも、
上手に同意を得て良い関係に発展させることにも繋げやすくなるだろう。