挨拶を無視してくる人には、反応するまで粘り強く挨拶してみるとよい。
無視されたことを根に持ったり負の感情を持ったりしながらやるのではなく、
いつもと変わらない明るい挨拶で分け隔てなく対応した上で、
「この人に挨拶の返事をさせたら勝ちゲーム」くらいのノリでやるとよいだろう。
相手だって分かっているだろうから、長くても1ヶ月位で根負けするだろうが
こちらは無視に真面目に付き合って、自分が先に参ってしまっては話にならない。
うまくいけば明るさと冷静さを維持したまま、
相手を根負けさせるくらい粘り強い交渉スキルが身に付くかもしれないのだから。
そもそも、挨拶をされたぐらいで嫌な気分になる人にロクな奴はいないので、
「嫌な性格な人」くらいに思っておけばよい。
これが自分にとって毒にしかならない相手なら、残念ながら距離を置くしかないが、
それでも仕事などの都合で仕方なく相手の心をこじ開ける必要があるならば、
先述のようなゲーム感覚と共に、無理矢理入っていくとよいだろう。
その時はこちらとしては、この先一生使えるスキルを得る実験台になってもらえるが、
しかし相手だって人間である。
実は嫌なことがあって辛い状況にあったり、何か問題を抱えていたり、
気が気ではない状態に陥っていて、周りの声が聞こえていないかもしれない。
その辺りは念のため配慮をしておく必要はあるだろう。
ただ、もし仮に挨拶の繰り返しが実際に効果があったとして、
その後に相手と意外にも打ち解けることができたとしても、
その時点ではそこから先はあまり期待しないことである。
なぜなら、もしうまくいっていなかった場合、
自分自身が妄想やストレスを勝手に膨らませることになって、
負の感情に苛まれ続けることの方がよっぽど問題だからである。
挨拶を先にした・しないとか、機嫌悪く振る舞って相手に気を遣わせるとか、
そういったことで優位性を得る手法というものが世の中にはあるのかもしれないが、
もしそうであるならば心からくだらないことなので、相手にしない方がよい。
挨拶は自分から、明るく元気よく、感じ良くできるに越したことはないのである。