あえて言うのであれば、次の3つについて書き出してみることである。
①今日1日がどうあれば満足できるか
②何か一つでもできたら嬉しいことは何か
③次に生まれ変わったら良くしたいことは何か
そして書き出したら、すぐに行動に移してみることである。
さて、基本的には「人生をやり直したい」と考えなくてもよいだろう。
なぜならば、過去のことを思い出して「何とかしたい」というのは、
時間とエネルギーの無駄遣いな上に、少しネガティブになるからである。
いまからやきもきしても、起きてしまったことは変えられないのだ。
しかし、「なぜ失敗したか」とか、「なぜうまくいかなかったか」という、
過去の過ちや間違い、また、判断したことに疑問を持ち直すことは、
フィードバックをするという点では大変効果的である。
今そこに気付けた自分は一段階成長した自分でもあるので、
まずは「そんな自分はあらためて素晴らしい」と思うことが大切である。
そう視点を変えるだけで、一気に素晴らしいこととして受け取れるようになる。
その上で、今からできること、これからやりたいことを考えるとよい。
そうするれば気持ちは前向きにもなるし、
すべきこと、やった方がよいことも、より見えてくるのだ。
①今日一日がどうあれば満足できるか
まずは今日一日を終えた時に「良かった」と思える一日にしよう。
そのためには、どうなっていたらよいのだろうか。
次に挙げるのはほんの一例なので、自分の言葉で見つけてほしい。
例えば、
・自分でやると決めたことを全て終えている
・自分のした判断に対して、後悔のない一日だった
・大きなトラブルが起きなかったし、起こさなかった
・少し気になっていた不安なことや心配なことが解決できた
・明日以降、近日中の予定を立てられて楽しみが増えた
・健康で明るく元気に過ごせた
②何か一つでもできたら嬉しいことは何か
今まで生きてきた中で、上手くできて嬉しかったことは何だろうか。
そして、できたらいいなと考えていて、まだやっていなかったことは何だろうか。
例えば、
・収入源をもう一つ増やすことができた
・経済的に自立できるようになった
・人に親切にしたら喜んでもらえた
・お世話になった人に恩返しができた
・理想の体型や体重に近づけた、あるいは、なった
・今まででベストと思える規則正しい生活を送ることができた
・毎日決まってやれる自分にしかできない仕事がある
・今ある物や必要最低限の物だけで知恵を使って問題解決できた
③次に生まれ変わったら良くしたいことは何か
次なんてないと思おう。
今まで「次に生まれ変わったらこうしたい」と思っていたことは、
「もしかしたら、もう変えることはできないんじゃないか」と、
自分で勝手に思い込んで縛り付けていたことに外ならない。
せっかくだからこれを機に見つめ直し、
「もしかしたらやれるんじゃないか」と思ったものは、今回の人生でやってしまおう。
「今からでもやるにはどうしたらよいか」と、今の言葉に置き換えよう。
※スピリチュアルな世界や信仰によっては、「次はある」のかもしれないが、
もちろん悪く言うつもりも否定するつもりもないし、
今ここでの話の上での表現なので、どうか気を悪くしないでいただきたい。
例えば、
・もっと勉強ができて、いい学校や会社に行きたかった
→勉強を習慣付けるにはどうしたらよいか
→社会人でも働きながら大学に行くにはどうしたらよいか
→狙った会社に転職するにはどんなスキルや実績が必要か
・もっと頭が良くなりたかった
→読書を習慣付けるにはどうしたらよいか
→「頭が良い」と人から言われるには、どんなことができたらよいか
→頭が良いと思う人を3人挙げて、その人の情報を追いかけてみる
・健康な体作りをして長生きしたい
→自分はどうあったら健康と言えるのか
→自分の国の社会保障制度にはどのようなものがあるか
→会社の福利厚生や自分の自治体の支援にはどのようなものがあるか
・作業量も作業スピードも周りの人より圧倒的になりたい
→仕事ができる人はどのようなポイントを押さえているのか
→産業革命、文明開化、IT革命などでは実際どんなことが起きていたのか
→物流と生産体制について知ってみる
・自分の得意な分野で、海外で挑戦したい
→連絡先と参加条件と必要な持ち物を調べる
→その国の言葉の基本的な会話でよいので体験教室に行ってみる
→とりあえずパスポートを作りに行く
・お金の稼ぎ方、使い方が上手になりたい
→本でもネットでも調べてみて、やれそうなことからをやってみる
→収入の種類と申告方法はどのようになっているか
→資産形成の仕方について調べてみる
・投資と回収のタイミングを心得て、より確実な決断をしたい
→今やっていることで何を得たいのか、明文化してみる
→相手との駆け引きについて学んでみる
→投資や投資信託なら、小額でできるものから実際にやってみる
・珍しい特技や売りにできる特技を持っている
→自治体のコミュニティなどで活躍できるところがないか見てみる
→クラウドワークで活躍できるところがないか見てみる
→自分のやっていることを情報発信してみる
一度きりの人生、後悔はないのが一番である。
----------
どんな人でも、人はその都度成長していくものであり、
過去のことを振り返ってあらためて後悔や反省をしても仕方ないのだ。
それよりも、これからどう生きたいのかを考えた方が遥かにマシなのである。
人生をやり直すということは、今できることにしっかりと向き合い、
それを一つ一つやっていくことに他ならないのである。