自分がやりたいことに対して、
まだ結果も出てないうちから個性を出そうとすると、
うまくいくものもうまくいかないことがほとんどである。
だから、早いうちから「型」を身に付けておくのが大切である。
例えば、
①自分の思ったとおりに、
②自分のやり方で、
③自分のペースで行う。
このような考え方は誰にでもあるし、すぐにでもやってみたいものだが、
初心者のうちからやってしまうのは少し考えものである。
この場合は「個性を出す」というよりは、「我を出す」に近いだろう。
少し古臭く思われるかもしれないが、「守破離」という考え方がある。
経験上、これに忠実に物事を進められる人の方が伸びるのが圧倒的に速い。
始めのうちや慣れないうちは特に、「型を身に付ける」ことが大切であるからだ。
年代やジャンルにもよるが、伝わりやすく言おうとすれば、
「教わった通りにやる」、「決まった手順を体にしみつくまで繰り返す」、
「マニュアルを漏れも抜けもなく遂行できる」、「テンプレートを使う」、
「完コピする」、といったところだろう。
ゼロからすべてを自分のオリジナルで思いつき、
それを自力だけで進めていくことは、大変難しい。
であれば、先に成功したりうまくいった人達に倣った方が、
本質も一緒に学べるし、効率的だし時間短縮にもなる。
※「倣う」でも「習う」でも、どちらの解釈でもよい。もしくは、どちらもやってみるのもよい。
自分なりに工夫や挑戦をしたり、自分の色を出したり、我を出すというのは、
教えに沿いながらやり、且つ、ある程度以上の結果を常に出せる、
という状態になってからでも充分なのである。