もしも自分が大切にしている、何か叶えたい夢を他人に笑われたら、
次のような心構えが備わっているとよい。
①ラッキーと考え、怒ったり悔しがったりする姿を見せない。
②スルーするなり、さらっと受け流して躱し、自分のすべきことに集中する。
③自分のことを笑わなかった今いる人達、これから出会う人達を大切にする。
人の夢を笑うような種類の人というのは、
こちらが何か反応したり、委縮して失敗する様子を見て、
心から楽しんだり喜んだりできる類の人だからである。
「笑う」というよりも、寧ろ「嗤う」の方が適切だろう。
自分のことを応援してくれたり、普段通りに自然体でいてくれる人はいるものだし、
普通はそちらの割合の方がもっと多いのだから、
確かにショックも大きいかのかもしれないが、とりあえずは気にしないことである。
自分の夢に対して最初の方に現れる初歩的な障害くらいに考えて、
客観的に見てスルーしておけばよい。
相手だって、本当に本気であなたの夢を壊したいのなら、
もっと別の方法を思いつき、綿密な計画を立てるはずである。
そのような立ち塞がれ方をされていないのだから、まずはラッキーである。
故に、ラッキーと考えるか、スルーするか、どちらかをしておけばよい。
それよりも、「それの何が難しいの?」と言われればもっとよいだろう。
かなり稀なケースではあるが、現在の仲間内や新しく出会った人から、
このように言われることがある。
自分の理想形を既に何らかの方法で実現してしまっている人である。
今の人脈の人でも新しい人脈の人でも、どちらの人であっても、
やり方やコツを教えてもらって、早いうちに実現してしまった方がよいだろう。
そして、そのお礼は何らかの形で必ずしておくことである。
ほんの一時、自分の夢を人から嗤われたとしても、
それはそれとして自分のすべきことに集中するとか、
今ある人脈を大切する、という行いを積み上げていたりすると、
実際にこのようなことも起きることがあるのだ。
また、何か夢を持つなら前向きさを失わない事である。
今でいうなら「ポジティブ思考」という言葉が適切だろうか。
例えば、初詣に行っておみくじを引いたら末吉だったが、
書いてある内容は大吉そのものだったので、
実際は大吉じゃないけど、けっこう気分良く受け止めた。
前向きさ、ポジティブ思考とはそんなようなものである。
しかし、これから何か行動を起こしたいのなら、大変大切なことである。
夢を実現するためには本来、もっと自分に向き合って、
夢を叶えることができたらその次に何に繋がるのかとか、
将来の自分の優位性はどのくらいだろうかとか、
市場と需要と供給はどうかとか、
どのくらい継続性があって、その間にあれとこれができそうだとか、
叶えたことを二次利用、三次利用と発展させられるかとか、
そういったことを少しでも考えて、
言葉を詳細にしてみたり、
映像として細部まで思い描いてみたり、
確実に必要となる知識や技術を身に付けたり、
仕組みや法律やルールがどうなっているのか調べたり、
実現に向けて計算したり計画したりする方が、
圧倒的に成功確率が高まるのだ。
こういう現実的なことに向き合うためには、
「前向きな気持ちをもって地道に積み上げていく」ということが大切なのだ。
すべてがお気持ちだけでは残念ながらどうにもならないが、それしかないのだ。
人に嗤われたからと言って簡単に諦めてしまうのは、くだらないことである。
自分は今スタートを切ったばかりなのだから、
嗤ったり、馬鹿にしたり、足を引っ張るような人は、必ずすぐに現れるものなのだ。
だから、ラッキーと考えて、良い気づきがあれば自分に取り込んでしまうか、
さらっと受け流して、他には目もくれずに自分のすべきことに集中するかして、
自分のことを嗤わなかった今いる人達、これから出会う人達を大切にしていくのだ。
こうして前向きさを持っておけば、方向性を間違えたり、
他人から捻じ曲げられたりすることはないだろう。
それがあるからこそ、精神的に参る回数も減り、無駄に過ごす時間も減り、
思い描かなければならないことを思い描き、言葉にし、
しなければならないことが徐々に見えるようになってくるのだ。
夢のハードルを勝手に上げているのは、いつでも自分なのである。