伝えたいことが多すぎて話が長くなったり、
文章が冗長になったり、何を言いたいか分からなくなってしまう時は、
「何を伝えないか」を意識するとよい。
一番伝えたいことは何か。
それを確実に伝えるには、どの部分を削ぎ落とすのか。
「一文一義」という言葉があるが、その言葉通り死守するのだ。
もしレストランならば、メインの料理が一皿の上に3つも4つも乗らないだろう。
その反対に、付け合わせも何もなくメインの料理だけが乗ることもない。
装飾だって、食べて欲しいという目的の料理を引き立たせるのに使うし、
飾りや付け合わせの方がてんこ盛りになるような盛り付けもしないのである。
メインの料理をしっかり作ることは前提として、皿の大きさ、形、深さ。
付け合わせの種類、数、量、食べ合わせ。
装飾の彩り、散りばめ方、空間や立体感の出し方。
そうしたものがうまく表現できるとその一皿には奥行きが出るのと同じように、
文章にも、何を伝えるか、伝えないかということが大切なのである。
自戒を込めて。