自分を変えるためにやれること

 
「自分に自信が持てない」とか、
「短所やコンプレックスが気になる」などの場合は、
次のようなことを試みるとよいだろう。
 
 
 
①方向性を今よりもはっきりさせる
どんな自分になりたいかを言葉にしてみるとよい。
「何となくこんな感じ」でも書いておくことで改めて認識できるし、
この先自分がもっと学習して成長していくにつれ、
イメージにより見合った言葉も見つかるものである。
 
 
 
②長所を伸ばす
短所やコンプレックスを克服しようすることも大事かもしれないが、
それよりも長所を伸ばすことに時間をかけた方が良い。
 
自分の良い面や得意なことに気づけると、改めて自分を知ることができたり、
自分のことを大切に扱うことにもつながるし、ひいては自信もつきやすくなる。
 
自信がついてくれば、心も明るくなって前向きで活動的になり、
自分の長所や自分というものを、より正しく認識できるようになるし、
人生も少しずつ楽しくなっていくのである。
 
 
 
③形から変えてみる
何か目指しているものがあるなら、「そうなるための行動」に変えてしまうとよい。
例えば「元気よく挨拶する」、「背筋を伸ばす」、「今までよりも少し機敏に動く」
などでも変化は作ることができ、上記のように、実際は性格が少し暗くても、
元気な挨拶をしていれば、周囲からは明るい人に見られる。
 
技術職や習い事などであれば、その分野で決まっている型を覚えるとよい。
「何とかしてこれをできるようになりたい」が「自分を変えたい」ということならば、
「今の時点では未熟な技術を向上させたい」と置き換えることもできるので、
必要なことを確認して、あとは地道に伸ばしていけばよいだけのことである。
 
「そもそもやり方を知らない」という程度の段階であれば、
「型を覚えて使う」とか、「そういうものとしてさっさとやる」として割り切り、
体が覚えたり反応するようになることを優先させた方がよいだろう。
 
 
 
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その他に、色々考えて塞ぎ込んでしまい本来の力が発揮できなくなっているとか、
誰かの何気ない一言によってできてたことができなくなってしまっている、
ということが真の原因ということもある。
 
その時は、一旦ありのままの自分の状態を受け入れて、
その自分を尊重したり好意的に見たりして肯定していくという、
自己肯定感を高めることができる流れに変えていくことが重要である。
時間はかかるかもしれないが、頭の中で堂々巡りをさせることだけは避けたい。
 
また、ここで扱っている「自分を変える」とは、その人の本当の心の中の奥底とか、
人格、性格、精神や哲学で言う自我、などという意味ではなく、
日常生活レベルで、今までと少しアプローチの仕方変えることで、
負荷やストレスも少なく悩みを解決させようというものである。