基本的に人間は日の出と共に起き、青空の光(ブルーライト)で活動し、日が暮れると夕日の光(レッドライト)から徐々に薄暗くなって、夜には真っ暗になり眠たくなって眠る、というのが古くからの生活としてあり、これが最も健康に良い生活リズムと言われる。
なぜなら人類は旧石器時代から1000万年以上そのような生活をしきており、今のような現代の生活は、1879年にエジソンが電球を発明してから約140年程度のことなので、前述の理由の方が人間の体の仕組みにより合っていると言えるからである。
日没後からはやや暗い場所で過ごすのが最も良いとされるが、現代人としては難しいこともあるため、睡眠に良い照明の使い方のポイントとしては、次のような点を参考にするとよい。
・寝室や居間の照度の設定を弱めてみる
・寝室や居間の証明を赤色灯(レッドライト)に切り替えてみる
・寝る前2時間は薄暗い場所で過ごす
・スマホやゲームなど、夜にブルーライトの光はできるだけ浴びないようにする
・スマホなどをどうしても使う場合は寝る前直前に限定的に使う
寝室や居間の照明の設定については、現在では様々な形のLEDのレッドライトの照明もあるため、出来る範囲で工夫をしてみるとよいだろう。
脳は基本的に明るい場所にいると昼と感じ取るため、これらの例以外にも蛍光灯の光なども挙げられる。
だから、眠れないからと言って起きて電気をつけて、眠くなるまで勉強したり本を読んだりして過ごそうというのは、かえって眠気を覚ましてしまうため、基本的にはNGである。
特に夜にブルーライトを浴び続けることは、寝つきも睡眠の質も悪くすることに繋がる。
眠る前に強い照度の光を浴びてしまうと、本来ならば「睡眠物質のメラトニンが分泌され、それが増えてきて眠気が出る」という流れのはずが、眠気が吹き飛んでしまったりメラトニンの分泌量も減ってしまう。
また、メラトニンが十分に分泌されるためには真っ暗な状態の方がよいので、寝室の照明のナツメ球(茶色の豆電球)を点けて眠るよりも真っ暗な状態にして眠る方が、より深い睡眠に入ることができると言われている。