同じ考えや不安やネガティブなことが繰り返されて、頭の中から振り払うことができない人は、脳の前頭葉が疲れている可能性がある。
考えていることを切り替えるという機能は前頭葉が担当で、脳内物質ではセロトニンが担当しているとされる。
これらをひとまとめにして「切り替え脳」と言われるが、前頭葉のセロトニンが低下すると切り替えが悪くなり、同じような考えが頭の中で何度も繰り返されることになる。
また、心理学用語では「保続」と言われ、同じ考えが頭から離れなかったり、同じ行動を繰り返してしまうというということもある。
この前頭葉のセロトニンの低下を回復させるには、
①睡眠をよくとる
②運動をする
③朝日光の光を浴びながら散歩をする
ということである。
セロトニンが低下し続けたり分泌が悪くなったりすると、少し下がっている程度なら1、2週間くらい上記の行動をとって体内時計をリセットしていくことで改善していくとされるが、低下したまま固定されてしまうとうつ病の状態になったり、元の状態に戻りづらくなってしまう。
不安やネガティブな思考が繰り返されるということは脳疲労の徴候でもあり、まずは7時間以上の睡眠時間を毎日しっかりとり、定期的に運動をして、朝に日光の光を浴びながら散歩を続けていくことで改善が見られるとされている。
ちなみに筆者は音楽の活動に関わっているということもあり、一旦焦点が当たって強烈な興味を持ってしまったり、創作意欲が頂点を迎えておかしなゾーンに突入すると、音楽のフレーズやメロディなどが脳内でループ再生され、一日中音楽が鳴っている状態が何週間でも続いてしまう。
一般的に言われているようにメロディーだけなどではなく、フルの編成で鳴って頂いており、また、作業中に修正や変更したりすると、さらにそこにも焦点が当たって鳴ってしまうので大変困りものではあるが…。
もちろんそれらの作業が完了したり、別のことに集中していたり、息が荒くなるほど運動している時は鳴り止むので、上記のようなメンタル面の症状とは当てはまらないのかもしれないが、基本的には規則正しい生活と運動をすることで対応している。
こういう場合の脳内での反芻は、ディラン効果とかイヤーワームなどと言われ、ボブ・ディランの「風に吹かれて」という曲が由来だそうだ。
この現象について解明されていないことはまだ多くあるそうだが、イギリスのダラム大学が行った研究では、次のような条件がハマってしまうと発生しやすいとのことである。
①テンポが速い曲
②単調なメロディなど一般的な旋律の輪郭がある
③適当な複雑性を含むなど特異な音程パターンがある
対策としては、
・ガムを噛むなどして意識を分散させる
・別の曲や自分の好きな曲などを聞いて切り替える
・他の事に集中する
・その音楽を初めから終わりまで聴き通してスッキリする
・無理に止めようとしない
ちなみに筆者は現時点では打楽器の経験が最も長いため、ガムを噛みながらだとテンポやリズムや刻みの音などに合わせて噛んでいたので、より強化してしまうことに繋がってしまっていた…。
大変ありがたいことに、今年も冬から夏前頃までの間は創作活動が続きそうだし、特段嫌悪感を感じる現象でもないので、今まで書きためてきたメモや新たに学習したことなどをブログに書き綴ったり、その他にも適度な気分転換をしながら気長に付き合っていこうと思う。