自分より凄いと思う人に出会った時に自己成長をより加速させるには

 
①自分自身に焦点を当てる
②凄いものはやはり凄いので、その相手を尊敬する
③うまくいくやり方を積極的に教えてもらう
 
①自分自身に焦点を当てる
 仕事でも勉強でもスポーツでもなんでも、世の中には自分よりも能力が高かったり、お金を稼いだりする人がたくさんいる。
 その時に自己成長を加速させるには様々な方法が考えられると思うが、まずはじめに、自分に焦点を当ててみることである。
 他人のことは一旦置いておいて、自分で物事を決めたり、そのために努力をしたり、今できる最善のことを実際にできているかどうかが大切なのである。
 
 世の中には自分よりも凄い人なんてたくさんいるものだし、自分だけが全ての分野においてトップに立てるということはまずないので、その点を考えずに他人と比べて劣等感をもったり、落ち込んでばかりいてもキリがないのである。
 それよりももっと自分の事を見つめてみて、もっと勉強できることがないか、もっと改善できることがないか、作業の量や質を高めることができないか、見つけていくことをしていった方がよい。
 やることなんてたくさんあるものだし、他人と比べて落ち込んでいる暇などないし、やるべきことをしっかりとやり切った結果それでも他人の方が凄かったとか、相手よりも順位として負けてしまったというのであれば、劣等感や引け目など感じることもなく納得できるものになるだろう。
 
 
②凄いものはやはり凄いので、その相手を尊敬する
 注意しておくべき点は、もしも自分より凄い、これは参った、というレベルの差を感じる相手が見つかった時は、その人のことをよく観察して、その人から学んでみる姿勢を持ってみることである。
 もしその人が技術や実力の面でも優れていて、人間としても素晴らしい人物であったのなら、心から尊敬できる人物である可能性が極めて高いからである。
 
 自分よりも優れた相手から物事を学んだり、見習って自分にの中に取り入れる時には、その人のことを心から尊敬することが大切である。
 上っ面だけ真似たり悪用しようとすると、ろくな結果にならないものなのだ。
 もちろん、相手が人間として倫理や道徳面などて問題があるとか、ルール違反やインチキをして勝利した場合は見習うべきではないが、ここでは改めてその場合について述べる必要もないだろう。
 
 また、心理学においては「モデリング」という言葉があり、心から尊敬する人の行動や言葉や考え方を一挙手一投足まで真似て、無意識のうちに自分の中に取り入れようとする行動があるそうだ。
 相手に対して妬み、嫉妬、言い訳、憎悪などが入るとそれは尊敬とは言えないし、そのことが原因で今後の自分の成長を阻害する可能性も出てくるため、改善できるところや学べるところがないかを前向きに探していく姿勢を持った方がよい。
 
 ちなみに、原因や過程などを振り返り、それを言葉や文章に起こすなどして客観的に分析している最中に、「それは言い訳だ」と周りの人が横槍を入れてきた場合は、「そうですか」ぐらいにとどめて温厚に対応しておき、一旦は横に置いておいた方がよいだろう。
 「これから自分はどのようにしていくか」を真剣に前向きに考えている大切な時に、それを他人に乱されている場合ではないからである。
 
 
 
③うまくいくやり方を積極的に教えてもらう
 そして、うまくいっている人に「どのようにやっているのか」を直接聞いてみるのがよい。
 仕事のコツでも勉強のコツでも、意外と親切に教えてくれるものである。
 そして、意外と「そんな簡単なことだったのか」と驚くことだって多いものである。
 
 もちろん相手にだって相手の努力の結果得てきた技術や経験等があるだろうから、本質的なものまでは教えてくれないだろう。
 しかし、「もし表面的なことだけでも聞くことが出来たら、それだけでもラッキー」くらいに考え、自分の中の素直さを改めて知ってみる機会にもなるので、やはり「教えてくれないんじゃないか」などと思わずに、率直に聞いてみるのがよいだろう。