継続力をつけるための考え方

 
 同じことを毎日続けるためには、次のポイントが大切である。
 
①「同じことを毎日続けよう」と思わないこと
②今日の一回分を確実に、且つ楽しくやれるようにすること
③自分なりの気付きや工夫をもって、楽しさを追加していくこと
 
 
 継続させたいことを「毎日続けて○千回を目標にするぞ!」とか、「○年間毎日続けるぞ!」と考えるのではなく、「今日そのことをやる」ということを「それが楽しいから」という根拠をもって確実に行うことである。
 
 不思議なもので、人は「続けようと思うほど続けられない」のである。
 特に、辛かったり、面白くなかったり、苦しいことをまたやろうとは誰も思わないし、そもそもそのようなことを続けようとも思わないものなのだ。
 しかし、楽しいことなのであれば簡単に、「またやりたい」とか「明日もやりたい」とか思うのである。
 
 
 
 もし、特に何も考えていないのに継続していることが自分自身にあれば、その事について少しだけ考えてみても良いのではないだろうか。
 恐らくその事は、基本的には「楽しい」、「嬉しい」、「スッキリする」、「気持ちいい」、「心地よい」などの感情や経験から続いていき、当たり前になっている、ということが多いはずである。
 
 例えば、入浴や歯磨きなどはこれに当てはまると思うので、今継続したいと思っていることに対してそういった良い良い感情を探して当てはめてみるとよい。
 直ちに継続できるようにはならないかもしれないが、一先ずのところは、物事に取り組む気持ちや姿勢としてはかなり大きな違いが出てくるだろう。
 
 一方で、ダイエットや禁酒・禁煙などをする時に、もしも「辛い」と思っているのであれば、そのことを継続させることはなかなか難しいだろう。
 その上、「毎日同じ事を続けなければならない」と考えているのであれば、かなりの確率でつまらないものになるだろうし、継続してできるようになるには程遠いでろう。
 
 
 
 だからこれからは、「大変だけど何とかして継続しよう」と思うのではなく、続けたいと思っていることの良い面を探しながらやってみることである。
 まずは今日明日ぐらいの短い期間でやってみて、その感想をポジティブに表現していくようにすると、またやってみたくなる可能性も高まっていくだろう。
 
 そしてそこに、新たな気づき、変化、楽しみというものを追加したり、自分なりの工夫をしながら、少しでも「楽しさ」というものを入れ込んでいくことこそが、継続することに繋がっていくだろう。