誰でも、他人と比較をしている限り、どこかで必ず自分の悪いところを見つけ出してしまうものである。
他人と比べるよりも、ちょっと前の自分と比べるようにするとよい。
人間の持つ能力というものは、肉体面でも精神面でも頭脳面でも人それぞれにあり、その全てにおいてた素晴らしく優秀という人はまずいない。
得手不得手というものは誰にでもあるものだからである。
それなのに、人というものはなぜか、全てにおいてオール満点を取りたがるようだ。
いちいちしなくてもよいことなのに、必ずと言っていいほど他の人と比べて、自分の能力が低い部分をわざわざ見つけては残念がったりしているのだ。
重ねて言うが、人それぞれに得手不得手があるのは当たり前のことなのだ。
その当たり前の、しかも不得手のところをさらに深く掘り下げて、落ち込んだり自分を責めたりしてやる気をなくしているというのは、実に馬鹿げたことなのである。
それよりも、過去の自分と比較して、今どれだけ成長しているのかをよく知る方が余程良いだろう。
一か月前でも半年前でも一年前でも、自分のことをしっかり振り返ってよく見てみることで、様々な点において成長していると感じるところがあるはずだ。
そこをしっかりと見つけて認めて、「自分もそこそこ成長しているぞ」となる方が、心も楽になるし気持ちも前向きになっていくのである。