近年では、人間の脳にはマルチタスクは難しいと見聞きすることが多くなった。
並列作業をしていると、脳を切り替えるのには時間がかかるし疲れやすいからだそうだ。
シングルタスクとして作業のスピードを改善するためにはToDoリストを使うとよい。
あれもこれもやろうとすると、ToDoリストとしての意味はなくなってしまうので、今取りかかるべき作業に集中する。
リストを書き出して、やる順番を決め、余計なことを考えずに集中して一項目目から一つずつこなしていくのだ。
文字として書き出したら一行で済んでしまう作業にも、実際には何工程も何時間もかかってしまうということがあるだろう。
それらも一つ一つの作業として分解し、順番を決めていく。
一作業には15分程度で時間を区切るようにするとよい。
作業場所、特に机の上には、余計なものが視界に入らないように、綺麗に片付けておく。
今する作業に関係のないものは机の上に置かないようにする。
そうすることで、気が散ったり目移りすることを防ぎ、作業にも集中するように仕向けるのだ。
中には、それほど人数は多はないが、脳のワーキングメモリという作業領域が広い人もいて、そういう人は二つ三つの作業ぐらいなら簡単に平行作業でこなしてしまうそうだ。
しかし、普通の人ならシングルタスクの方が効率がよいので、仕事がたくさん溜まっているか、これからやるべきことがたくさん溜まっているのであれば、優先させて取り掛かる作業とその順番を決めたら、脇目も振らずに一点集中の力を持って取り組んでいく方がよいのである。