読解力がないと、本を読んで学ぶことや他人の意見を理解することが難しくなり、より自分の世界でしか生きられなくなってしまうため、コミュニケーション力も育っていかない。
だから、読解力を高めればコミュニケーション力もそれに伴って上がり、ひいては相手の気持ちを察したり空気を読めるようになる。
すると、職場や学校で上手くやっていけるようになったり、仲間外れやいじめを回避する可能性も高まり、より良い人間関係を築いていくことにも繋がっていく。
読解力を養っていくためには、
①本を読んでアウトプットをする
②アウトプットをする前提で本を読む
ということが大切である。
ただし、本をいくらたくさん読んでも、読解力を養うことに対して直接結びつくことはない。
その人がどこまでその本を読み込み、感想、説明、紹介、意見、考察などのアウトプットをできるかが重要だからである。
ただ本を読んで終わりにしていたら、100冊読もうが1000冊読もうが読解力は養われていかないだろう。
アウトプットの目安としては、読んだその本について10分でも15分でも人に説明できるということを尺度にしてみるとよい。
その際には、「インプットをしてアウトプットをする」という流れと、「アウトプットをする前提でインプットをして実際にアウトプットをする」という二点を押さえておくことが大切である。
アウトプットをする前提で本を読むと、書かれているものの中から「この部分を引用しよう」などと、どこかのポイントを選ばなければ人に話したり文章で伝えたりすることができないからである。
こうしたことを繰り返していくことで読解力は養われ、身についていく。
特に感想文などは、誰かに読まれるということを意識するため、それなりに深く読み込まなければならないので、良いトレーニングになるだろう。