自分にも他人にも優しく親切にできるようになるには メモ

 
①鏡に映った自分に感謝する
 自分自身と向き合う時には、たった一人で頭の中で考えたり机に向かうなどすることが多いだろう。
 しかしその時に、「自分自身のことを客観的に俯瞰して、その映像を頭の中に思い浮かべながら進めていく」ということは、滅多にしないだろう。
 
 一方で、自分以外の相手と接する時は対面になることが多く、仮に電話など対面でなかったとしても、頭の中で普段から見ている相手のことを想像してやり取りすることが容易なため、相手に対して心を開いたり気を使ったりすることが、自分自身にそうする時と比べてより簡単にできる。
 
 こうした心理や経験の傾向を利用して、自分自身を鏡に映してみて、感謝したり励ましの言葉をかけて接してみるのである。
 そうすると、意外なことに脳からは、一般的には癒しのホルモン とされているオキシトシンが分泌するそうだ。
 少し強引かもしれないが、鏡の中に映った自分自身に向けて感謝の言葉をかけることで、自分自身を好きになり、オキシトシンが分泌される、という流れである。
 
 鏡の中の自分に対して向き合うことは、決してスピリチュアルや気功や波動の話などでなく、一般的に見ても、接客業や販売業やサービス業などの方々が日々当たり前に行っているような、鏡を見ながら挨拶のチェック、笑顔のチェック、身だしなみのチェックなど、現実に仕事の土台となる作法としても確かに存在している。
 
 そう考えれば、「今日も頑張った自分に感謝」と思うくらい自然だが、慣れないようなら最初はとりあえず心の中で思うだけでも、笑顔を作ってみるだけでも良いかもしれない。
 
 
 
②人を褒める、悪口を言わない
 人は他人から褒められるほど自分のことを好きになっていくし、自信もついてくるものである。
 もし、人から褒められたいと思うならば、こちらから先に褒めることである。
 心理学では、「相手に対して自分から発したものがそのまま帰ってくる」というのは、返報性の法則と言われるそうだ。
 
 また、心理学を引き合いに出さなくとも、普段から人を褒めて悪口を言わないようにしていれば、自然と人から褒められやすくなやり、ケチもつけられにくくなるものだ。
 
 そもそも普通に生きていれば、仲が悪くなるためだけに構築する人間関係というのは存在しないのだから、他人のあら探しでなく良い面や長所を探し出せる能力を伸ばすためにも、より良い人生にしていくためにも、是非行動に移したいことである。
 
 
 
③人にたくさん親切にする
 どんなに小さな親切でも、そのようにしてきた記憶が増えてくると、自尊心が高まり自分のことを好きになっていくものである。
 そしてその結果、周りの人から実際に感謝の言葉を言われたりしていると、単純に「嬉しい」、「幸せ」というだけでなく、自分自身で存在価値を認めて、さらに自分のことが好きになる。
 
 1日1回、誰かから「ありがとう」と言われるくらいで良いだろう。
 しかも、「自然なかたちで何気なくする親切が長く続いていく」、というかたちの方がよいだろう。
 
 というのも、人に親切にすると、次第に自発性もつくし、コミュニケーション力もつく。
 しかも、親切にするのに見合った力や対応力や信用がないと成立しないのだ。
 
 「自分は誰の何について親切にしたか」というようなことを積み上げて記憶していくような押しつけがましいやり方ではなく、「人に親切にすることが自分を磨くことに繋がる」ということを身をもって知るやり方の方が良いのである。