人は、言葉の影響を受ける生き物である。
ポジティブな言葉を使えばポジティブな気分に、ネガティブな言葉を使えばネガティブな気分になる。
当然、悪口ばかりを言っていれば他人の悪い所ばかりに注目してしまう。
人の性格や気分やメンタル面などのことは、自分が発する言葉によって作られているのである。
だから、自分で「前向きになりたい」とか「自分のことを認めたい」とか、「明るい人になりたい」などと思った場合においては、ポジティブで明るい言葉を多く使うようにすると良い。
①まあいいか
決して諦めの言葉という意味ではなく、もう済んだことに対して後悔しても意味がない。
この後延々と済んだことを思い出して嘆いていても、現実は変わらないのだ。
しかし、「まあいいか」ということでそこで一旦切り替えたり終わらせたりすることができる。
②それはそれとして
なんとなく座ったまま気持ちが切り替わるのを待つことほど無駄なことはないだろう。
疲れてやる気がなくなった時も、怒られて少し落ち込んだ時も、「それはそれとして、ご飯を食べよう」とか「それはそれとして、5分間だけ 掃除をしよう」などというように何気なく 切り替えることができる。
文脈上ほとんど同じに扱えることであれば、「でも」を使っても良いだろう。
「あー 失敗した-」の後に「それはそれとして」、「でも」とと家は、その後に続く数の言葉が強制的に変更されることになり、より切り替えやすくなるだろう。
③そういう人もいるね
自分に対して悪口を言ったり攻撃をしてくる人は、もし自分の周りに人が10人いたら、その内1人ぐらい悪口を言う人だろう。
一方、あなたのことを心配して、悪口を言われていることを親切に教えてくれる人もいる。
それを聞いて腹を立てることなく、「教えてくれてありがとう、そういう人もいるね。」と受け流してしまうとよい。
悪口を言うことは、ネガティブな言葉や過去の体験などの悪い面を、何度も思い出したり口にすることによって強化していく 行為である。
だから、悪口を言ってストレス解消になるということはない。
自分の人生の貴重な時間を人の悪口を言うことに費やしている暇などないのだ。
或いは、もし 直接悪口を言う人に出会ってしまうことがあったら、「残念な人がここに一人いた」と心の中で思っていればよいだろう。
しかし、その10人の中の1人には、あなたに好意を持っていたり、応援してくれる人もいるだろう。
人から悪口を言われたからと言って自分も同じように悪口を言ってしまうのではなく、こういう人たちを2人、3人と増やしていくことや、その人たちと過ごす時間を前向きに一生懸命使っていくのであれば、そもそも他人の悪口を言っている暇などないのである。