雑談を上手に取り入れるためにできること メモ

 
 普段の何気ない話というものが、誰かを元気付けるきっかけになったり、物事に没頭したり好きになったりする或いはさせるきっかけになることはよくあることだろう。
 近年では新型感染症の影響もあり、余計な会話を意識して減らしたり、オンライン上でのやり取りが増えたりしたことで、現実に人対人で会話をする機会が以前より減っているようにも感じる。
 
 本業や主たる目的を疎かにするほど雑談してしまうのはよろしくないが、コミュニケーションを増やして良い人間関係を作っていくためにも、雑談は必要である。
 現実の現場だけに限らず、ネット上でも仲間同士の親密度を上げたり、一人ぼっちになることを極力避けたり、孤独のストレスを和らげたりするためにも、「気軽な会話というものを意識して上手に取り入れる」ということをしてみると良いのではないだろうか。
 
 
 
①最近あった楽しいことを話す
 昨日食べた美味しいものの話題、先日出かけた先で出会った面白い人の話題などを話すことはよくある。
 そこに以下のポイントを上げてみるだけで、そこそこしっかりとした雑談として成立するだろう。
 
 ・やったこと
 ・起きた出来事
 ・気づいたこと
 
 楽しかったことを共有するだけでも、思いのほか自分も相手も楽しい気持ちになれるものである。
 
 
 
②話のお題を決める
 ①のように「最近あった出来事」としてみたり、「次の連休などにする、楽しみにしている予定や計画」などとしてみると、話しやすいだろう。
 問題解決をするにしても、何かを成立させるにしても、新しいことに取り組むにしても、何かヒントがあったり道筋が見えていた方が、次の対応をしやすいものである。
 
 何もなしの無防備な状態なのに「自由に好きなように話そう」と意識することは、かえって話しづらくなる状態を作ってしまうのだ。
 お題を決めることで、こうした事態を防ぎやすくなるだろう。
 
 
 
③日記をつけることから始める
 今日あった良かったことを3つ箇条書きすることから始めるとよい。
 「話し下手だし書き出すことも苦手だ」という場合で改善したい人なら、特にである。
 雑談が苦手という人でも、もしかしたら単純に口からアウトプットすることが苦手というだけで、話すことに比べたら書くことならそこそこ得意なのかもしれない。
 
 最初は箇条書きから始まるから、慣れてきた頃に以前書いたものを読み返してみると、文章として物足りなく感じることもあるだろう。
 もしそう感じたなら、次回書く時からは、主語・述語や5W1Hなどを気にして書いてみることで、文章としての精度が上がっていく。
 そうするとそこから先はただの箇条書きでなく、文章や文脈力を鍛えていく絶好の機会にもなるし、その機会をいつでも自分で作ることができるし、やっていくほど文章としても少しずつ長文を書けるようになり表現の幅も増えていくのだ。
 
 そうして鍛えていきつつ、少し経ってから読み返してみても自然に理解できる文章であったならば、口からアウトプットしてみるハードルはかなり低くなっているだろう。
 もしかしたら、こうしたタイミングを待たずに雑談できるようになっているかもしれない。