誰でも、休日こそ寝溜めをしたり、何もしないで一日中過ごしたいと、ふと思ったりするものだろう。
いつも忙しく働いているのなら尚更、たまにはダラダラしたって良いし、何でもかんでも「生活の乱れは悪」としなくてもよいはずだ。
しかし、人は、何かと自分の欠点や短所に目を向けたがるものである。
多少のラフさはありつつも、規則正しい生活を長く続けていくにはどうしたらよいか。
①ボーッとする時間を作る
ボーっとすることで頭を休めることができるし、さらに目を閉じて視界を遮断すれば、情報が入ってくるのを減らすこともできる。
忙しい時こそ、精神的なプレッシャーを感じる時こそ、5分程度でもいいから意識して何も考えずにボーッとする時間を取り入れる方がよいだろう。
そうして余力が出てきたらまた、仕事で使えそうなアイデアが湧いてきたり、どこか旅行してみたいところを思いついたりするものなのだ。
そう考えれば、ダラダラしたりボーッとしたりするのは決して悪いことではないのだ。
②記録する
自分の行動を変えたいと思う場合、「一日の時間の使い方を記録して振り返る」ということをしてみるとよい。
もしできれば、記録することを先にやり、その後に行動を変えるということをするとよい。
まずは今の状態、理想の状態、やってみた回数、振り返ってみた回数など、毎日記録を付けることで「どこをどうしていったらより良くなるのだろうか」となる方が、意識が向いていきやすい。
原因が明確で「ここを変えよう」となっているなら行動が先でも一向に構わないが、「何となくここを変えた方がよいかも」と思って取り組み始めることよりははるかにマシである。
さらに、毎日の記録をつけていくことで、ちょっとした変化があった時に喜んだり、少し緩んできていて「元に戻さなきゃ」とか「我慢しよう」と引き締め直すこともできる。
記録をつけることで、より自然な形で自己管理ができるようになっていくのだ。
試しに一週間程度、「何時から何時まではこんなことに時間を使った」とか、「一日の振り返りを日記としてつける」などという簡単なことから始めてみればよいのだ。
日記をつければ自己洞察にもつながるし、時間管理をしていれば「自分の時間の使い方」や「それに対して思うこと」もより把握できるし、今後どうしていったらよいのかということも、記録することで少しずつ見えてくるのだ。
ダラダラしたい時に時間を決めてだらけるというのはリフレッシュとして良いことかもしれないが、「漠然としたまま何の対策もせずに、ただダラダラしているだけ」というのでは、生きていく上での危機意識がないと言っても過言ではないだろう。
③目標を適切なものにする
「いきなり高すぎる目標を設定しないこと」、これに尽きるだろう。
まだ理想のかたちすら大して明確なものでない段階なのに完璧にスケジュールしようとすると、現実が追いつかずに挫折することにつながってしまう。
そうなる前に、理想のかたちは描き続けつつも、今できそうなことをできそうな範囲で少しだけ具体的にしてみるとよい。
例えば、
・「目標、早寝早起き!」ではなく、「10時就寝、6時起床」などと具体的にする
・成果はいいから、とりあえず一週間だけ記録を付け続けてみる(②を例にした場合)
・「同時に立てる目標は二つまで」などと、できそうな範囲にする
などというように、自分で自分を締め付けすぎないようにして、今できる範囲で少しずつ挑戦していくことが大切である。
また、何から何まで無理して努力しようとか、有名人のやっている素敵な方法を無理やり取り入れても、そう長くは続かないものである。
そういう時は②のように、「ただ記録をつける」というところから始めてみるとよいだろう。
あまり肩肘張らずに今持っている持ち物で今できることから始めても、意外と「22時就寝できるようにするためにTwitterは21時までにしよう」とか、「帰宅したらすぐに入浴しよう」とか、「夕食後は照明を一つ暗くしよう」というシンプルなことに気付けるものだし、また、そういうことに自分から気付いていかれる方が身につきやすいのである。