とりあえずやめてみるだけで生きるのが少し楽になること メモ

 
 やらないことを決めるのは、やることを決めるのと同じくらい大切なことである。
 加えて、必ずしもやるべきでないことをわざわざ効率化してこなすのは、無駄なことである。
 世の中には、やめた方が人生うまくいくこともあるのだ。
 
 
 
①人に優しく自分に厳しくすることをやめる
 先に、自分に優しくしたり、自分を大切に扱う方がよい。
 好きなことややりたかったことをしたり、たくさん笑ったり、自分を褒めたり、好きな人達と過ごしたり、美味しいものを食べたり、リラックスできることをしたり、よく眠ることである。
 
 「先に、自分に優しく、自分を大切に扱って、自分で自分の機嫌を取れるようになってから、他人にも優しくする。」というのが本来あるべき順序である。
 そうすると、優しくしたい人にはもちろん優しくできるし、苦手な人にも少しくらいは優しくできるようになっていき、回り回ってまた自分のことを大切に扱えるようになる。
 
 他人に優しく自分に厳しくしてばかりいると、やりたくないことでも引き受けてしまうことになるし、他人の顔色を伺って生きるようになるし、無理して他人にスケジュールを合わせて付き合ってばかりいる破目にもなる。
 まさに「いい人 = 他人にとって都合のいい人」になってしまうのである。
 
 
 
②他人から凄いと思われたいと思うことをやめる
 自分が興味を持っていることを優先させないと、結局はお金と時間を無駄に使うことになる。
 他人から凄いと思われたいがために、対して興味もないようなことに取り組んでしまうと、つまらないし、先の見通しも見出せないから、長続きもしないのだ。
 
 また、ブランド品を身につけるのも避ける方が良い。
 それは自分が凄いのでなく、それを作ってブランド品として確立し、世の中に広めている人の方が凄いのである。
 
 それよりも、自分が愛着や興味を持って使い込んだり、使いこなして自分や周りの役に立つものを持つ方が当然なのだ。
 他人から凄いと思われるために、ろくに使えもしない最新機器を持っていても、何の意味もないのだ。
 
 他人から凄いと思われたいことは、確かに人間の本能なのかもしれないが、結局は財布からお金が消えるだけであり、幸せになれるわけでもなければ時間を短縮できるわけでもない。
 自分の人生を、他人から凄いと思われるためだけに四苦八苦させるようなものにすることは、賢いとは言えないのである。
 
 
 
③失敗を隠すことをやめる
 失敗を隠し続けていると、自分は忘れたつもりでいても心の中のどこかには残っており、それらが積もり積もってしこりだけが残る。
 やがて劣等感が芽生えてくるのである。
 そうすると、いつも自分に自信が持てなくなったり、そうする必要なんてないのになぜか引け目を感じてしまったりするのだ。
 
 しかし、失敗を隠さずに人に話せるようになると、周りからは正直な人だと思われるようになるし、そのことをきっかけに過去も精算されて気持ちがリセットできるきっかけにもなり得る。
 さらに、相手も心を開いてくれてたり、意外と相手の失敗談を共有してくれたりすることもある。
 小さな失敗くらいなら笑い飛ばせるような人物になれれば、ストレスに強くなったり、自分に自信を持ったりすることができるようになるのだ。
 
 これは失敗だけに限らず、ハプニングでも、ちょっと理不尽な出来事でも、何か起こったとしても「ネタになる」と思えるようになってくれば、発想力や企画力を伸ばすきっかけにもなるし、ビジネスや人間関係にも活きてくるのである。