面倒くさいに対処するには メモ

 
 結論としては、面倒くさいと思っていることに対して、やるべきことの敷居を下げることである。
 高い目標を設定するから面倒くさいし、できないし、それで落ち込んで自分を責めて、さらに沈んでいく。
 
 ただ、忘れてはならないのは、やろうとしていたことがその時の自分にとって抵抗なく取り掛かれるレベルまで下がっていなかっただけであり、人としてダメだったというわけではないということだ。
 
 
 
 さて、例えば「朝起きたら散歩に行く」ということができない場合、その目標をどのように小さくすることができるか考えてみる。
 医学や心理学では、国内外を問わず、朝の起床後1時間以内に15分程度の散歩をしながら日光を浴びるのがメンタル改善に良いとされる記事や論文を見かける。
 ただ、それができないということであれば、次を参考に設定を下げていくとよいだろう。
 
 朝の起床後1時間以内に15分程度の散歩をすることが無理なら、
 →午前中に15分程度の散歩をする。
  →午後で良いので15分程度の散歩をする。
   →午後に5分で良いので散歩をする。
    →太陽が出ているうちに、1日1回外に出る。
 
 このように、自分ができるレベルまで目標を下げていく。
 また、「散歩」ではなく「日光を浴びる」ことを優先するというのであれば、起床後1時間以内に窓を開けて日光を浴びるということもできる。
 日光を浴びれば体内時計がリセットされるため、朝の目覚め自体は良くなっていくので、調子が良い時に試しに外に出てみればよい、というように繋げていくこともできる。
 
 
 
 世の中、「無理」、「できない」という人は多いものであり、いつ自分もその状況に陥ってしまうかは分からないものである。
 だから、今のところ「面倒くさい」ということで済んでいるうちに、何かの練習の一つだと思って、「できるようになるためにどこまでも目標を下げてやってみる」という癖をつけてみるとよい。
 
 今の自分にとって高すぎる目標を設定したら、誰であってもできないだろう。
 だから、自分でも簡単にできる目標を立てるということが重要なのだ。
 そして、それを達成できたらきちんと自分のことを褒めることである。
 
 目標は、難なくクリアできることを習慣化してから、その後に少しずつ上げていけばよいのだ。
 今はとにかく、目標を低く設定する練習をする。
 もしも「面倒くさい」と思ったら、まずは「その目標設定が高すぎるだけなのでは」と気にしてみるとよいかもしれない。