人前で話したり発表する時に気持ちを楽にするには メモ

 
 人前で話すのは誰でも緊張するものである。
 また、色々な人達が貴重な時間を使って自分の話を聞くことになるのだから、「あー嫌だなぁ」とため息の一つも吐きたくなる気持ちも分かる。
 
 しかし、そんな良い機会というものはなかなかあることではない。
 もしそこでみんなをハッとさせるようなことを伝えることができれば、きっと「スゴい人だ」とみんなに思われるだろう。
 だからとりあえずは、そもそも貴重な場に自分が立てるということは素晴らしいと思うようにしてみるとよいだろう。
 
 物事は、そこに向き合う姿勢一つで受け止め方も大きく変わる。
 前向きな気持ちでいるか、やらされてる気持ちでいるか。
 嫌々やればストレスになるし、面白いと思ってやればドーパミンも出て前向きで楽しい気持ちになってパフォーマンスも上がる。
 
 その事に対してどう思うかで結果は大きく変わるわけだから、それならせっかくだから「やらされてる気持ち」は取り除いた方がよい。
 また、他の人が得ることができない経験や収穫というものが必ずあるはずだ。
 上手にやれるために何ができるか、上手にやったから何か得られたか、というメリットは必ずあるものなので、自分ならどんなことができるかをピックアップして書き出してみて対応していくとよいだろう。
 
 差し当たってメリットと言えるのは、話し方を上達させるチャンスとなるし、プレゼンなどであれば練習を重ねることで将来にも役に立つ、ということは言えるだろうか。
 そして、場数を踏むことで「人前に出ても過剰に緊張しないようになる」というのは何よりも良い経験になるだろう。
 そういうような場において、もし有名な先生方や業界のお歴々が参加していたりしたら、もしその人に質問されたとしたら、通常ではあり得ないほどの貴重な経験にもなるはずだ。
 
 
 
 ところで、人前で何かを話したり発表したりするということは、聞き手もわざわざその場に参加してくれるわけだから、それは有り難いことであり、むしろ感謝すべきことである。
 そこに「やらされ感」を持って行ったり、「嫌な気持ち」を持って行ってしまうのは、かなり勿体ないことなのだ。
 それよりも、「もしうまくやって評価されるなんてことになったら」と考えれば、それだけで少し気持ちも上がってどんどん楽しくなっていくというものだ(「そんなことになるわけない」という気持ちももちろん分かる)。
 
 人生の中では、何かのイベントや発表や面接といった、不安や緊張を伴う場面がどこかに必ずあるものだ。
 それがもし面接だったとしら、企業の社長などと話す機会なんて普通はないのだから、さらにそれが有名な経営者であるとしたらまたとない機会にもなるし、感謝すべき有り難いことにもなるのではないだろうか。
 
 だからとりあえずのところは、感謝の気持ちを持って、勇気をもって一歩踏み出して、まだやった事のない場に臨んでみることだ。
 不安や緊張を超えるくらい「良い機会に恵まれた」と思えば、不思議とその不安や緊張な気持ちというのは徐々に取り除かれていくのだ。
 日常のいつもの仕事で考えてみれば、大切な仕事に抜擢される状況に近いだろうから、上司や仲間のことを思って「大切な仕事を自分に任せてくれて有り難い」と考えることで緊張やプレッシャーが減っていく、というのとよく似た感覚かもしれない。
 
 もしも、「嫌だなぁ」と思う場に出向くことがあったら、「むしろ感謝して臨む」という気持ちで向き合ってみると、気持ちも変わってくる。
 どうせやるなら勇気をもって「えいっ!」と一歩踏み出して、前向きにやった方がいいのだ。
 そこに臨むにあたっては、自分にとって収穫できることを考えてもいいし、ゲームをクリアするかのように進めていくことをイメージしてもよいから、とにかく前向きに楽しむ気持ちを持って、或いは自分の中でしっかりと作り上げて取り組んでみると良いだろう。