もし悩みごとや困っていることがあれば、人に相談するとよいです。
当たり前のことなのですが、そういう人間関係が数人いるだけで大きな違いが生まれます。
相談してみたら実は「相談してでも解決が必要なレベルの問題ではなかった」ということもたくさんありますし、別に解決しなくても話すだけで苦しさがまぎれることもあるのです。
世の中で出会う人には色々な人がいて、時に「とにかく我慢しなさい」とか、「とにかく謙虚で腰を低くしていなさい」とか、「一度決めたなら真面目に一生懸命最後までやりなさい」というような、プレッシャーになるかのような言葉を受けることがあります。
相手が励ましや勇気づけや良かれと思って言ってくれていたとしても、お互いに育ってきた環境が違うのですから、思った通りに受け取れない/伝わらないということはあります。
些細な行き違いは付き物と考えて、自分だけ我慢して変に溜め込まないようにしたり、伝えたいことがちゃんと伝わったか/受け取れたかを確認したりする必要がありますので、その点は妄想を拡げる前にきちんとやり取りをした方が良いです。
ただ、こういう言葉を故意にプレッシャーとして、悪口として、相手を下げる言葉として言われたとしたなら、自分だけがそんなことを言われていいわけがありません。
もし「相談」だと言葉として敷居が高そうなら、「ガス抜き」という言葉でも他に使っていて自分に馴染んだ言い方でも良いです。
人生や仕事などあなたの本分となることに大きな支障が出る前に、自分の力だけでは何とかできそうにない時は、小さくてもわずかな時間でもいいから、ガス抜きはこまめにちょくちょくやっておくとよいです。
相談やガス抜きと言うと、中には酷いことに「相談したり人に頼るなんて弱い人間の証拠だ」とか、「そのような言葉を言ってはいけないし、思ってもいけない」とか、「人様に迷惑だから自分だけで何とかしなさい」と言ってくる人もいますが、まあいちいち真に受けていたら心が壊れてしまうでしょうから受け流すことです。
ぶつけられてショックを受けた言葉に対して、さっさと体を動かしてストレス発散するなり好きなことに没頭して忘れることができればよいのですが、それ以外にも、言葉にして口に出したり、他の人から共感を得られたり、ただ聞いてもらうだけ気持ちが和らぐことも実際にあるのです。
また、おかしなことを言ってくる相手に対して「お前はどうなんだよ」とか、「私以外の人もいるんだから、こっちにばかり言うなよ」と思ってもなかなか口に出せない状況だってあります。
だからこそ、相談をする、ガス抜きをするという選択肢も持っておきましょう、お互いにそれができる関係となる相手を作っておきましょう、ということなのです。
どうにもならない状態になってから相談するのも手遅れではありませんが、悩みや問題が小さいうちに処理しておく方が簡単ですし、対処も効果が出るのも早いのです。
ただ、相手にも都合があるでしょうから、何人か親しい人がいる中で毎回同じ人が聞いてくれるかは分かりませんが、ガス抜きでも、ただ話すでも、悩みを打ちあけたりして話を聞いてもらうでも、何でも良いので自分一人だけで我慢しないことです。
うまく立ち回る方法を身に付けたり、回避する方法を知ったり、他にもやり方があると思いますが、ここでは相談とガス抜きとその相手作りの大切さを主としましたので割愛しました。