1. 質問がコミュニケーションと学びを深める理由
説明会や講義、講演の最後に「質疑応答の時間」が設けられていることは多いものです。
これは、コミュニケーションが一方向よりも、双方向の方が理解や納得が深まるからです。
質問する側にとっては疑問を解消でき、話し手側にとっても参加者の理解度を知ることができます。
たとえ質問が2~3件しか出なかったとしても、同じ疑問を持っている人はその何倍もいることも考えると、質疑応答があるだけで、全体の満足度は大きく向上します。
ただ話を聞くだけの状態は、インプット中心の学習になりがちですが、その一方で、「質問しよう」と考えながら話を聞くだけでも、学びはアウトプット前提に変わり、理解度が大きく高まることでしょう。
2. 「質問を考えながら聴く」だけで理解力は上がる
質問を考えながら話を聴いていると、「ここまでは理解できた」、「ここからが曖昧だ」というように、自分の理解度を自然に把握できるようになります。
つまり、話を聴いた後に質問ができる人は、そうでない人よりも自分の理解度をより把握できている、ということです。
実際に質問ができた場合はもちろん、頭の中で質問を組み立てるだけでも十分効果があります。
授業や講義、日常会話でも、「自分が当てられたらこう質問しよう(回答しよう)」と思いながら聴くという姿勢を持つだけでも、アウトプットや学びの質は格段に向上します。
「人前で質問するのは苦手」と感じる方も、まずは考えながら聴くようにするだけでも、情報を自分の中に定着させる力は確実に高まります。
3. 質問を質問で返すメリットとは?
相手から本質的で高度な質問をされたとき、「どう思いますか?」、「あなたはどう考えますか?」と質問で返すことには、いくつものメリットがあります。
・相手が話している間に、自分の考えを整理できる
・焦らず、落ち着いて対応できる
・相手の視点や考え方を学べる
・相手に「話を聞いてもらえている」という安心感や満足感を与えられる
人は、自分の意見を尊重されると嬉しいものです。
ですから、質問を返すことで、自然と良好なコミュニケーションも生まれることでしょう。
もし相手があまり好意的でなく、「聞いているのはこちらだ」と言われた場合でも、例えば「深い話ができそうだと思いましたので」といった前向きで落ち着いた表現を使うことで、場の空気を和らげることができます。
4. 「どう思う?」と聞かれたときの上手な対応
「どう思いますか?」と聞かれた側は、すぐに答えようとするよりも、
・「〇〇という観点で、ということでよろしいでしょうか?」
・「条件としては、〇〇の場合という理解で合っていますか?」
といったように、前提を確認する質問をするのがおすすめです。
これにより、的外れな回答を防ぎ、より質の高い対話につながります。
質問する側にとってもされる側にとっても、「何を聞きたいか」、「何について、どの視点で聞きたいのか」を具体的にすることで、より適切な答えや欲しい答えを得るための近道となることでしょう。
まとめ:質問力を高めることが、成長への近道
質問をすること、質問で返すことは、
・学びを深める
・相手との関係性を良くする
・自分の理解度を高める
といった多くのメリットがあります。
完璧な質問をしよう、完璧な答えをしよう、とする必要はありません。
「考えながら聴く」、「一言確認する」その積み重ねが、確実にコミュニケーション力と成長につながっていきます。
ぜひ今日から、質問を意識した対話を取り入れてみてはいかがでしょうか。