「もうどうしていいか分からない」
そんなふうに立ち止まってしまう瞬間は、誰にでもあると思います。
生きていれば、簡単に正解が出ない出来事に何度も出会います。
自分の考えや行動に疑問を持ち、定まらなくなることもあるでしょう。
そうした時に大切なのは、「今自分ができることは何か」と自分に問いかけてみることです。
他人に「あなただったらどうしたい?」と聞いたり、反対に「あなたは何をしたいの?」と聞かれるように、自分で自分に問いを投げかけてみるのです。
1. 「分からない」で止めない
とはいえ、分からないから困っているのです。
だからこそ、「分からない」で終わらせず、「分からないなりに自分で考えてみる」ことが大切です。
人生は、答えがないことの連続です。
今の自分から見ても、世の中から見ても、歴史を振り返っても、どんな高性能なコンピューターの計算結果から見ても、「どこからどう見てもそれが正解です」というものはありません。
それが正解かどうかは分からない。
それでも、自分なりに考えて対応してみる。
実際にやってみてどうだったか振り返ってみる。
この姿勢が、少しずつ自分を強くしていきます。
もちろん、「これからはすべてを自分で決めるべきだ」と言いたいわけではありません。
人生には、自分の力で解決することの他にも、他人の力を借りたり協力したりして事をなすこともあるからです。
ですから、他人の話を聞くことや、学ぶことには意味があります。
しかし、「ただ言われた通りにやって乗り越えた」という経験だけでは、似たようなことが起きた時に、自分で対応する力が未熟なままです。
いつも他人の判断に委ねて「分からない」で止まってしまうのか、それとも自分なりに考え、判断し、行動してみるのか。
その違いは、日々の充実感にも表れてくることでしょう。
だからまずは、自分なりに考えてみる。
そのうえで他人に聞いてみる。
そしてまた、自分で考えて行動し、結果を振り返る。
この循環を少しずつ習慣にしていくことが大切です。
2. 頭の中をノートに書き出す
どう考えればいいのかすら分からない時は、頭の中だけで悩まないことです。
モヤモヤしたまま思考を巡らせていると、同じことを何度も何度も反復してしまい、疲れてしまいます。
そんな時は、ノートに書き出してみてください。
たとえば、友人や身近な人から言われた一言に反感を持ち、なぜか忘れられず、頭の中で繰り返し思い出してしまうことはないでしょうか。
そういう時こそ、「それに対して自分はどのような感情を持っているのか」をそのまま書き出していきます。
そして、途中で「なぜ?」を入れてみるのです。
・なぜそう思ったのか
・なぜ腹が立ったのか
・なぜ嫌な気持ちになったのか
どんどん書いていくと、まとまらなかった考えが外に出ていきます。
手で書くという行為は、頭だけを高速回転させる状態から、ゆっくり整理する状態へと切り替えてくれます。
箇条書き程度だとしても、文章として論理的に書くことには、ある程度の時間がかかるからです。
ですから、こうして言葉にすることで、自然と冷静さが戻ってくるのです。
書き出した内容については、素直に従うのも一つですし、あえて他の選択をするのも一つです。
大切なのは、自分自身を客観的に見て、納得のいく方向を探ることです。
3. 仮説を立てて、やってみる
書き出して整理できたら、次は小さく行動してみます。
「何を言えば相手はどう反応するだろうか」「これをしたらどんな結果になるだろうか」と想像し、仮説を立ててみます。
そして、できる範囲でやってみる。
うまくいくこともあれば、うまくいかないこともあります。
時には判断を間違うことも、傷つくこともあるでしょう。
それでも、「何とかして次を乗り越えよう」と自分で選択して行動した経験は、必ず自分の中に残ります。
もし失敗したら、次のように振り返ってみることです。
・なぜうまくいかなかったのか
・次はどうすればよいのか
・改善するには何ができるか
よく言われる「仮説、実行、検証、改善」のサイクルのことです。
次の機会に少しでもうまくできたなら、それは前の失敗も含めて経験に変わっています。
様々なことに対応できる深みのある人間として成長できるし、器も拡がっていきます。
こうした繰り返しと積み重ねが、「次」に対応できる力を育てていくのです。
まとめ
どうすれば良いか分からなくなった時は、
①「今、自分にできることは何か」と問いかける
②頭の中をノートに書き出し、「なぜ?」と深掘りする
③仮説を立てて、小さく行動し、手応えをみる
④振り返ってみて、改善して、またやってみる
この流れを少しずつ習慣にしてみてください。
一度で完璧にできなくても大丈夫です。
不安があっても、迷いがあっても、その中で考え、動いてみることに意味があります。
困った時に「さて、どうするか」となることは、毎日の中でどこかしらにあるものです。
これからは、どうか「今の自分が一番良いと思えること」を恐れずにやってみてください。
その積み重ねが、「今自分ができることは何か」を活かし、「どうしていいか分からない」に振り回されない自分をつくっていきます。