自己肯定感を高める方法|受け入れと挑戦の積み重ね方

 

 「自己肯定感を高めたい」と思ったとき、前向きで自信満々な自分を目指さなければいけない、と考えてしまうことはないでしょうか。
 しかし、本来の自己肯定とは、「自分はなんてダメなんだ」と思ったとしても、「それでも自分は自分だから」と認められることです。

 まずは、一旦受け止めることが大切です。
 たとえ今ダメであっても、それを肯定できる力や勇気を持つことです。
 前向きになるのは、その後でも遅くありません。

 

 

1. ダメな自分も含めて認める

 自己肯定感を高める第一歩は、自分を認めることです。
 欠点やコンプレックスも含めて、


 ・「今の自分でOK」
 ・「そのままで大丈夫」
 ・「そうしていいんだ」


と、自分で自分に許可を出すことです。

 悪い部分をただ否定するのではなく、それも自分から生まれた感情のひとつです。
 まずは自分自身だけでも、味方になってあげることが大切です。

 「仕方がない」ものは、仕方がないのです。

 たとえば「自分はコミュニケーションが下手だ」と思っているなら、無理に社交的になろうとするのではなく、


 ・一人で集中して結果を出す仕事の方が向いているのではないか
 ・実は聞き上手なのではないか


と、見方を少し変えてみることもできます。

 短所に見える部分が、視点を変えれば長所になることは少なくありません。
 短所ばかりで、いいところがまったくない人はいないのです。

 

 

2. 自己肯定と自己中心の違い

 ここで大切なのは、自己肯定と自己中心は違うということです。


 ・自己肯定
  今の自分を認め、否定しないこと。

 ・自己中心
  自分が一番重要で、他人よりも自分を最優先すること。


 自分を大切にすることは、わがままになることではありません。
 誰にも迷惑をかけていないのであれば、自分の考えを貫いてもよいのです。

 現代社会では、他人と違うことを少し言っただけで批判されることもあります。
 本当に迷惑がかかっているなら耳を傾ける必要はありますが、つまらない足の引っ張り合いに参加する理由はありません。

 

 

3. 自己否定を少しずつやめる

 「自分は○○ができないからダメ人間だ」と毎日思っていれば、自己肯定感が下がるのは当然です。
 そこで、「まあ、しょうがないよね」と一旦受け止めるだけでも、心は少し軽くなります。

 自己肯定感を高めるというより、まずは自己否定を減らすことが先なのです。

 ダメだと感じても、実際には「短所ばかりでいいところが全くない人」は実はいません。
 もっと自分を見つめたり信じたりする方が、長所や特技が見えることもあるのです。

 自己肯定感を高めるためには、「他人の評価よりも、自分が自分をどう扱うか」が大切です。
 そこが一番大きなポイントになります。

 他人の評価に振り回される必要はありませんし、自分で自分を下げる必要もありません。

 

 

4. トライ&エラーを繰り返す

 自己肯定感を育てる具体的な方法のひとつは、「やってみて、振り返って、改善する」というサイクルを回すことです。
 物事は直線的には進みません。
 折れ線グラフのように、成功と失敗を繰り返しながら進んでいきます。

 ですから、一回の失敗で一喜一憂する必要はありません。
 何百回、何千回と繰り返していく中で、少しずつ上達していくものです。

 個人的な10回や100回のトライ&エラーでは、まだ序盤かもしれません。
 少し厳しいかもしれませんが、「やったうちに入らない」と思うくらいでちょうどよいかと思います。
 「型」や「流れ」がいることなら、体が覚えて自然にできるようになるまで反復することも大切です。

 そして何より、すぐに失敗に目を向けるのでなく、「挑戦した自分はすごい」と認めてあげることです。

 たとえ失敗しても、挑戦したという事実は消えませんし、経験そのものは確実に積み上がっているのです。
 その積み重ねが、自信となり、最終的に自己肯定感につながっていきます。

 

 

5. 視点を変えるだけで、世界は変わる

 短所だと思っていたことが、実は自分の特化した能力の種かもしれません。
 みんなとワイワイするのが苦手なら、一人でコツコツ取り組む力があるのかもしれません。

 物の見方を少し変えるだけで、「短所だらけの自分」が「長所を持った自分」に変わります。

 また、自分の考えを言葉にしてみることも大切です。
 ポジティブ日記やウィッシュリストを書いてみるのもひとつの方法です。

 何か興味を持ったり没頭できる時間は、自分の適性や才能のヒントになります。
 長所や適性、才能といったものは、磨けば光るものだからです。

 

 

6. 今できることを積み上げる

 経験値や育ってきた環境、人間関係の影響は確かにあります。
 しかし、今これからできることもあります。


 ・やってみる
 ・振り返る
 ・改善する


 このサイクルを繰り返すこと。

 失敗したら、「次はどうすればいいか」と考えること。
 できる限り、前向きな言葉を使うこと。
 人を下げるより、褒めたり励ましたりすること。

 自分から発したものは、結局は自分にも返ってきます。

 時には自分を責めてしまうこともあるでしょう。
 それでも、そこにばかり焦点を当てず、今できることを一つやってみる。

 それだけでも十分です。

 

 

まとめ

 自己肯定感を高めるためのポイントは、次の通りです。


 ①ダメな自分も含めて認める
 ②自己否定を少しずつやめる
 ③「やってみて、振り返って、改善する」を繰り返す
 ④短所を別の角度から見直す


 完璧になる必要はありません。
 不安や迷いがあっても、行動はできます。

 まずは「それでも自分は自分」と受け入れること。
 そして、小さな挑戦を積み重ねること。

 その過程そのものが、あなたの自己肯定感を少しずつ育てていきます。