自分の心や体の状態を、きちんと把握できていますか。
例えば、今日一日でうまくいっていることが5個、うまくいっていないことが5個あったとします。
そのときにどちらに注目するかで、気持ちの向きは大きく変わります。
気持ちが落ち込んでいるときほど、うまくいっていない方ばかりに目が向き、自分を責めたり、苛立ったり、他人のせいにしてしまうこともあるものです。
だからこそまずは、悲観せずに「今できている部分」に目を向けることから始めてみるとよいのではないでしょうか。
今回は、自分でできる簡単な健康状態のチェック方法について整理していきます。
1. まずは「できていること」に注目する
毎日朝起きられている。
三食きちんと食事を取れている。
会社や学校に行かれている。
一見当たり前のように思えることですが、こうした「いつも通り」ができているかどうかは、実は大きな違いです。
朝起きたときに少し疲労が残っていたり、少しつらいと感じることは誰にでもあります。
しかし、朝まったく動けない状態が続くのであれば、それは見過ごせないサインです。
本来は、自分がどういう状態かを正確に把握できれば、それが理想ですし、特に心配もいらないでしょう。
けれども、無理を重ねたり、疲れているのに休まない状態が続くこともあります。
そうすると、自己洞察そのものが難しくなったり、日頃の体調管理が見えにくくなることもあるのです。
もし、最近少し疲れている、寝ても回復しないと感じるなら、少しずつでも自分を振り返ってみましょう。
そのときのコツは、「できていないこと」よりも「できていること」に目を向けることです。
毎日が100点満点ということは、まずありません。
ですから、完璧主義にならなくて大丈夫です。
朝起きたときや1日の終わりの気分で、70~80点くらい取れていれば、健康なときでも評価としては十分ではないでしょうか。
重要なのは、うまくいっていることが5個、うまくいっていないことが5個あったなら、まずは前者を確認すること。
あまり思いつめずに気楽な気持ちで、今の自分のできている部分に注目してみましょう。
自分のことでも分からないことはあるのが普通ですから、心配しすぎないで大丈夫です。
そうして振り返ってみて、良い部分がたくさん見つかれば、それは自信を持つことにつながります。
「明日は85点くらい目指してみようかな」と、少し軽やかな気持ちに切り替えられるかもしれません。
2. 疲労度を測るシンプルな方法
忙しさの中で「まだ大丈夫」「大したことない」と無理を続けてしまい、翌日に体調を崩したり、睡眠リズムを乱した経験はないでしょうか。
こうした状態を放置してしまうと、後になって大きな不調につながることもあります。
だからこそ、疲労が溜まっている兆候を自分で推し量る「物差し」を持っておくことが大切です。
①休日に好きなだけ寝てみる
普段は朝5時や6時に起きているとして、休日に目覚ましをかけずに寝るとしたら、何時まで寝ているでしょうか。
好きなだけ寝てみた結果、普段の睡眠時間と2時間程度の差で自然に起きられるなら、疲労はおおむね許容範囲と言えるでしょう。
しかし、それだけでは足らずに、昼まで寝たい、二度寝三度寝と繰り返してしまうという場合は、かなり疲れが蓄積しているサインかもしれません。
その日の疲れが、その日の睡眠で取り切れていない状態です。
健康的な活動は、一年を通して大体同じ時間に起き、同じ時間に寝るリズムの中で保たれます。
休日でも大体いつも通り起きられるなら、ひとまず安心材料になります。
②就寝前2時間を整える
その日の疲れはその日のうちに取るのが理想です。
そのために、就寝前の2時間はリラックスできる時間帯にしてみましょう。
体や心を落ち着かせ、ゆったり過ごすことで、深い睡眠に入りやすくなります。
また、一日の最後の方は適度な疲労がある方が、睡眠に導入されやすくなります。
ですから、もし仕事が肉体労働でない場合などは、週に数回、汗が流れる程度の運動を取り入れたり、朝は決まった時間に起きて日光を浴びたりすることも助けになります。
他にも、次のような点がチェックポイントになります。
・夜の時間の使い方が乱れていないか
・リラックスするはずの時間に悩み続けていないか
・睡眠の量や質に無理が生じていないか
こうした点を自分なりに用意しておくと、不調の芽に早めに気づきやすくなります。
まとめ
疲労度を推し量るには、ある程度は自分を測る「物差し」を持っておくとよいでしょう。
それが、疲労を溜めないようにすることや、疲労を感じたら何らかの対策をすることにつながっていきます。
・まずは「できていること」に注目する
・毎日70~80点を目安に、完璧を求めすぎない
・休日の睡眠で疲労度を測る
・就寝前2時間を整え、睡眠の質を守る
自分の状態は、分からないのが普通です。
だからこそ、思いつめすぎなくて大丈夫です。
今できていることを確認しながら、少しだけ生活を整えてみる。
それだけでも、心身のバランスはゆるやかに戻っていきます。
不安は、多少はあってもかまいません。
できている部分を土台にしながら、明日をほんの少し整えていければ、まずはそれで十分なのではないでしょうか。