シンバルによる音の厚みの作り方

 
サスペンドシンバル等でロールをしたり、シングルショットをする際、
一人が一枚を使って演奏するだけでは音が薄いため、
二人で各一枚使う、三人で各一枚使うなど、
複数人で複数枚を使おうとする時がある。
 
その時に音の厚みを得ようとしたときの対応のメモ。
 
 
 
①シンバルの選定
メーカー、材質、サイズ、型やシリーズなどが異なるものを使うとよい。
また、厚みが異なる、音色が異なるといったことも、
音の厚みを得やすくすることにつながる。
 
まったく同じものを複数枚使用しても、
出てくる音色はほぼ同じなので効果は薄いので、
楽団の保有しているシンバルの中から様々な組み合わせを見てみて、
最も理想に近い音に整えていくとよい。
 
 
 
②マレットの選定
・ラタン
 籐(とう)。ヤシ科のつる性植物
 しなりがありバウンドしやすい。
 初心者でも扱いやすく感じることが多いようだ。
 
・バーチ
 樺(かば)。カバノキ科
 しなりは少ない。
 
・FRP(Fiber Reinforced Plastics)
 純正付属品、教材用などに多い。
 また、他の二つに比べると、音の厚みや音量の向上にはなりづらく、
 柄の耐久性としても、使用頻度や演奏の激しさにもよるが、
 曲がったり折れたりしやすい傾向にある。
 
 FRPは、繊維強化プラスチック。
 エポキシ樹脂やフェノール樹脂などに、
 ガラス繊維や炭素繊維などの繊維を複合して、
 強度を向上させた強化プラスチックとされる。