自分より凄いと思う人に出会った時に自己成長をより促す方法


①自分自身に焦点を当てる
 仕事でも勉強でもスポーツでもなんでも、世の中には自分よりも能力が高かったり、お金を稼いだりする人がたくさんいます。
 その凄い人に運よく出会った機会をうまく使って自己成長を加速させるには様々な方法が考えられますが、まず最初に挙げられるのが、「自分自身に焦点を当ててみる」ことです。
 他人のことは一旦置いておいて、自分で物事を決めたり、そのために努力をしたり、今できる最善のことを実際にできているかどうかを振り返ってみる事が大切なのです。

 世の中には自分よりも凄い人なんてたくさんいるものですし、自分だけが全ての分野においてトップに立てるということはまずありませんから、その点を考えずに他人と比べて劣等感をもったり落ち込んだりすることは避けた方がよいでしょう。

 それよりも自分の事を見つめてみて、もっと勉強できることがないか、もっと改善できることがないか、もっと作業の量や質を高めることができないか、という観点から伸び代を見つけていくことをしていくことです。

 凄い人に出会って感化された後は、やることなんてたくさん見つかるものですし、他人と比べて落ち込んでいる暇などないと思えるものです。
 もし、やるべき事をしっかりとやり切っても、それでも相手の方が凄かったとか、順位として振るわなかったとしても、劣等感や引け目などを感じることもなく納得できるものになるでしょう。

 


②凄いものはやはり凄いので、その相手を尊敬する
 注意しておくべき点は、もしも自分より凄い、これは参った、というレベルの差を感じる相手が見つかった時は、その人のことをよく観察して、その人から学んでみる姿勢を持ってみることです。
 もしその人が技術や実力の面でも優れていて、人間としても素晴らしい人物であったのなら、心から尊敬できる人物である可能性が極めて高いからです。
 少なくとも現在の自分はその相手に接戦できるとか、善戦できるとか、運が良ければ勝てるとか、そういう次元ではなく圧倒的な差があるはずなのであって、だから凄いと感じているのです。

 自分よりも優れた相手から物事を学んだり、見習って自分にの中に取り入れる時には、素直にその人に対して敬意を払うことが大切です。
 上っ面だけ真似たり悪用しようとすると、ろくな結果にならないことは明らかです。
 もちろん、相手が人間として倫理や道徳面などで問題があるとか、ルール違反やインチキをして勝利した場合はこの限りではありませんが、ここでは改めてそういうことを述べる必要もないでしょう。
 
 また、心理学においては「モデリング」という言葉があります。
 心から尊敬する人の行動や言葉や考え方は、一挙手一投足まで真似をしようとしたり、無意識のうちに自分の中に取り入れようと行動することを言うものです。

 もし相手に対して少しでも、妬み、嫉妬、言い訳、憎悪などがあればそれは尊敬とは言えませんし、それが原因で今後の自分の成長を阻害する可能性も出てくるため、改善点や学びを得ようとする時は前向きに探していく姿勢を持った方がよいのです。

 ちなみに、素晴らしい相手を見て自分を振り返り、それを言葉や文章に起こすなどして客観的に分析している最中に周りの人が横槍を入れてきた場合は、「そうですか」ぐらいにとどめて温厚に対応しておき、一旦横に置いておいた方がよいでしょう。
 相手に感化されている時間且つ「自分はこれからどのようにしていくか」と真剣に前向きに考えている大切な時間はなかなかないことですから、他人に簡単に乱されて良いものではないのです。

 


③うまくいくやり方を積極的に教えてもらう
 うまくいっている人に「どのようにやっているのか」を直接聞くことができる機会があれば、遠慮せずに聞いてしまうのがよいです。
 仕事のコツでも勉強のコツでも、意外と親切に教えてくれるものです。
 そして、意外と「そんな簡単なことだったのか」と驚くことも多いのです。

 もちろん相手にだって相手の努力の結果得てきた技術や経験等があるでしょうから、本質的なものまでは教えてくれないでしょう。
 ですから、「もし表面的なことだけでも聞くことが出来たら、それだけでもラッキー」くらいに考えておきましょう。
 人に教えを乞うことは自分の中の素直さを改めて知ってみる機会にもなりますから、「教えてくれないんじゃないか」などと思わずに率直に聞いてみる気持ちが大切です。