音楽指導

講評をするために身に付けておくこと

音楽指導に行くと、行った先の人達の個人の出来映えと、団体としての出来栄えについてコメントすることがあります。 そのためには、相手の奏でる音をよく聞き、繰り出す技術をよく見ていないと、一言コメントを求められた時に上手く対応することは難しいでし…

今の段階で一番良いと思う教えを得る方法

音楽指導に行くと、本番の1、2週間前に初めて呼ばれて、そのたった一回の数時間の中で、「一番からは少し程遠いかな」という仕上がりのバンドに「一番を取れるようにして欲しい」と言われることがあります。 また、正しい指導、本当の指導というものを要求さ…

自分よりも上手な人と比較してしまうことについて

音楽指導に行くと、自分と自分よりも上手な人とを比べてしまい、自信を持てずに泥沼にハマってしまう人がいます。 自分の演奏技術に納得がいっていない上に、すぐ側に自分よりも上手な人がいたりすると、他人と比べて落ち込んでしまう癖が出てしまうようです…

下手くそ、実力不足だから練習するにも人の目が気になるという人へ

音楽指導をしている時に、「自分はヘタクソなので、練習をする時に人の目が気になります」という人がいました。 その時の話です。 人それぞれに状況や環境が異なるかと思いますが、何かのきっかけ程度になれば幸いです。 理想のかたちに対して現在の自分が伴…

姿勢を身につけることの大切さ

音楽指導に行くと、姿勢について話すことがよくあります。 初めの頃は重点的に、特に春先やオフシーズンや、初心者の多いところなどには、よく伝えるようにします。 しかしその出来栄えが、できる人の割合が多くても、まだまだの人の割合が多くても、年間を…

本番で緊張しないためにはどうしたらよいか

本番で緊張しないために、あるいは緊張してしまった場合に、それを和らげたり取り除くための方法は、「姿勢を正す」ことです。 ここで、姿勢良く心を落ち着かせて堂々としていようとか、優雅に振る舞おうとか、思う人もいます。 それもいいのですが、まずは…

メモを取りたがる生徒さんにはどんどん取らせた方がよい

音楽指導をしていると、私が今言ったことについてメモしようとする子がいます。 一件当たり長くても20~30秒の家収まるようであれば、必要ならどんどん取るように言っています。 例えば、次のようなことです。 ①(一般的に広く使われる)大事なことを言われ…

速く上達したければ、反復するための流れを整えること

何か物事に取り組む時には、「やるからには上手くなりたい」とか、「発表会や大会などで満足できる演奏をしたい」とか、「結果を残したい」などという思いは誰にでもあると思います。 これは音楽だけでなくどんな分野でもそうだと思いますが、ある一定の作業…

自分で課題を見つけたり、人から課題を出されたりした時は、自分の軸を作るチャンス

子供から大人になるにつれ、自分がどう思っているか、これからどのようにしていきたいか、どんな気持ちを持って行動したり生きたりするとどんなことが起こるか、ということを忘れてしまったり、焦点を当てることができなくなっていることが多いのではないで…

初心者でも着実に実力をつけるためにはどうしていったらよいか

「自分のスキル不足を感じたから、とにかくまずは何かしら勉強をしよう」と、多くの人はこのようなことを考えて決めることが多いのではないかと思います。 しかし、この意思決定のプロセスでは、「特に何も決めていない」ということに近いように感じます。 …

人を褒めるときに気にしておくこと

音楽は演奏技術の面でも、感情を音で表すという表現の面でも、集団で物事を実現するという面でも、たとえ趣味や習い事であっても割と難易度が高いものだと見聞きすることがよくあります。 その難しさや、感覚の合わなさや、やってもやっても上達の最終地点が…

人にものを教える時に大切なこと

①なくなった言葉を取り戻しておく 人にものを教えるという行為は、自分が持っている知識や技術を、相手に分かりやすく伝える作業だということです。 そのことを通して、あらためて自分自身の知識の見直しと定着をさせることにもつながります。 人にものを教…

本番を前にして段取りや動作を忘れてしまうことを防ぐには

音楽でも何でも、何かの本番を前にして、覚えていたはずの段取りが抜けてしまったり、あれだけ練習したのに譜面や動作が抜け落ちてしまったりすることがあります。 これは誰にでも起こりうることです。別に、あなたが悪いことをしたからではありません。 も…

相手に何かを教える時に気を付けること

自分以外の誰かに何かを教えようとする時は、教えたいそのことについて、相手が「問題意識」を持ったり、「必要性」を感じているかどうかを見極めることが大切です。 基本的に人は、他人の思い通りは動きません。まして言うことも聞かないし、言ったところで…

自分のものとして身に付けたいことがあったら、受け身でいないこと

物事を学習をしていく過程では、「教えてもらう時間が過ぎたら終わり」、「知識を習得したら終わり」ということはありません。その学んだことや得た知識や技術をその後一貫して操れるようになったり、活用・応用できるようになることが大切です。 しかし、自…

人の話を聞く時にはどのような姿勢を持つとよいか

音楽指導をする先生の中には時折、怖かったり、大きな声を出したり、お説教が長い先生がいます。一方で、優しくて、親切で、丁寧に教える先生がいます。どちらの先生の話であっても、しっかり聞く姿勢を持つことが大切です。 前者の先生の時には「ちゃんとし…

本番で成功するためにおまじないや願掛けをすることについて

音楽をやっている人は、発表会でも何かの大会でも、本番で人前で披露するという機会があります。 中には緊張しないようにするため、うまくいくように自分を落ち着かせるために、おまじないをしたり願掛けをしたりする人がいます。それぞれ一つ一つについて科…

ミスに対してどう向き合うか

人は誰でも間違えたり忘れたりするものです。 そのことでかえってプレッシャーを感じて塞ぎ込んでしまったり、 うっかり忘れをしたり、忘れ物をしたり、 言われた指示を思い出せなくなってしまって困る、 というようなことが起こってしまうこともあります。 …

「分からない」を「分かった」に変えるためにできること

分からないことを自力で少しでも何とかするには、 ①とりあえず調べてみる ②とりあえずやってみる ③誰かに聞いてみる 大枠で、この3つくらいに絞れることでしょう。 今の世の中はインターネットでも多くのことが調べられますので、 ちょっとしたことなら①のう…

「無理」、「できない」ばっかりだった君達へ

今回の話題は音楽指導だけに収まらないことなのかもしれませんが、 実際は、やってもいないのに無理だと言っている人がほとんどです。 或いは、2, 3回やっただけで諦めていることもあるでしょう。 「何十回もやってみたけど無理でした」という人にも、 それ…

上達するのが早い人とそうでない人の違い

初めて伺う楽団やバンドに音楽指導に行く時は、 大体が年度の始めから、ということが多いです。 初回は、基礎練習から見ることがほとんどです。 教わる側の人達に説明したり、見本を見せたり、アドバイスをした後、 練習の最後に、 「私が次に来る時までに、…

言われた通りにできる人と、要領よくできる人と、どちらがよいか。

音楽指導をしていると、大きく分けて二通りのできる人に会います。 言われたことを言われた通りに努力して基礎からできるようになる人と、 言われたことを言われた通りに数回繰り返しただけで別のやり方を思いつき、 結果だけは同じ結果に辿り着ける人です。…

シンバルによる音の厚みの作り方

サスペンドシンバル等でロールをしたり、シングルショットをする際、 一人が一枚を使って演奏するだけでは音が薄いため、 二人で各一枚使う、三人で各一枚使うなど、 複数人で複数枚を使おうとする時がある。 その時に音の厚みを得ようとしたときの対応のメ…

上手くなりたいとか、やりたいことがあるのに、質問を遠慮するのは損

音楽指導に行くと、質問を遠慮する人がいます。 これは大変もったいないことです。 でも、こういうことは誰にでも経験があったのではないでしょうか。 こちらは「どこが上達したいですか?」とか、 「やりたいことは何ですか?」と聞いているだけなのに、 も…

怒鳴って指導する前にできること

怒鳴って指導しないようにするためには、 一例としてですが、次のことが必要です。 ①言葉、用語の理解を最低限教えておく ②指示の出し方とその後の流れを決めておく ③普段からコミュニケーションを深めておく 怒鳴って指導するのは、時には必要かもしれませ…

配慮してほしいのか、贔屓してほしいのかを知る

音楽指導をしていると、その対象の子供の発育の様子により、 同じ事柄や技術でも、対処の仕方を変えることがあります。 ここに書くことがすべてではありませんが、一例として。 努力を努力と思わずに一生懸命な子には、自分で乗り越えさせてみます。 失敗し…

うまくいく人の考え方

様々な交流をする中からお話をいただき、 現在では音楽指導をする機会をいただくことがあります。 その中で、こと上達するのが速い子ほど、 次の3点について突出していることが多いです。 ①人の話をよく聞く 特に技術面、メンタル面を育んでいく関連の話は、…

「一生懸命」を上手に積み上げるには

大枠としては、自分に降って来たチャンスを逃さず確実に活かすために、 普段から自分のやりたい事、できるようになりたい事、身に付けたい技術などを、 できる限り明確に書き出しておくことが大切です。 そして、これらをそらで言えるくらいでなければなりま…

考え方の癖を改善するには

本番や試合で「今日はやる気が出なかった」という時、 「次の日は何をしますか?」ということです。 「自信がないから」、「緊張したから」、「練習不足を感じていたから」、 というメンタル面ことが原因なのであれば、 やる気を出すためのメンタルトレーニ…