何か良い習慣を身につけたいとか、悪い習慣を減らしたいとか、効率よく目標を達成したいなど、そうした時には「できるだけ先送りをしないように」と考えることも多いことでしょう。
人生をより良くしたいと思うことや、その考え方については人それぞれ進め方があると思いますが、しかし「今それを考えてもしょうがない」という時は、やはり先送りをすることも選択肢の一つとして考えてもよいのではないでしょうか。
経験上、自分が何となく調子が悪いとか、軸が定まってない時期に陥っているなど、そうした場合は大抵、一時の感情に任せて重要な決断をして取り掛かると、結局は後悔することになってしまうものです。
本稿では先送りをした方がよい時はどのような時か、2つ挙げていきます。
①著しく健康状態が悪い時
特に医者などから止められてる場合などは、精神論や根性論以前の問題であるため、まずは健康状態を良くすることが先です。
より良い人生にしたいとか、一生懸命働きたいとか、好きなことに打ち込みたい、などという話しをするのはその後のことにした方が良いでしょう。
筆者は医者ではありませんのでその方面の適切なアドバイスなどできませんが、いつもの健康な状態ではないような時にあれこれ考え事をしたり悩み事を解決しようとしても、正しく判断することがまず不可能なのではないでしょうか。
これは、どんな素人目から見ても明らかでしょう。
自分自身の体のことは誰も代わってあげることはできません。
ですから、著しく健康状態が悪い時は、快復させたり整えていく方が最優先となります。
医者に掛かる前の自分で何とかできる状態のうちに、しっかり食事をとって、適度に運動して、よく睡眠をとる、というバランスが崩れていないかどうかを振り返ってみることは必須と言えます。
②目的や目標が明確に定まっておらずに悩んでいる時
目的や方向性は何となくあるし、目標や理想とする状態も何となくぼんやりとあるけれど、それが明確に定まっていない時というのがあります。
そうした時は、「今」に焦点を当てることです。
まだ何もはっきりしていないのなら、無理して1年先、3年先の計画を立てることは少し置いておいても問題はないでしょう。
そのような状態で先々のことを考えてもかえって不安になるだけですし、過去のことを振り返ってみたところで後悔したり自信をなくしていくだけです。
ですから、一先ずは焦らずに今の状態に焦点を当て、今日一日を気分よく過ごしたり、昨日よりも一つ何かを片付けたり改善したりするようにし、「今日は調子よく過ごせた」と思う日を少しずつ増やしていくことの方が先となります。
良かった頃の調子を取り戻していくにつれ、色々調べたり勉強したりしていた頃の集中力も戻ってきて、頭の回転もその時のように復活してくることでしょう。
そして、大抵はその後に、もう一度目標や方向性について考えてみたら意外なアラが見つかったりして、「何でこんな簡単なことに気付かなかったんだろう」とスッキリして次に行けることもよくあることです。
今日一日を「そこそこ良い一日として過ごせた」と思うことができない状態に陥っている人が、3か月先や半年先の計画を立てても、うまくこなせるはずがないのです。